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告白 …思春期ビターチェンジより…

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告白…思春期ビターチェンジより

「俺…ユイのこと…好きだ」

いうつもりがなかった言葉…。
梅雨の雨の中、俺はユイを呼び出した。
もう半年以上、抱え込んでいた思い…。
ユイは和馬のこと好きなのはわかっていた。
でも、
それでも、
俺は…たぶん入れかわるちょっと前からずっとユイのこと気になっていた…。
最近、理解できたことがある。
なんで俺はユイと入れ替わったのか…。
それは多分…俺の中の「分かってあげたい」という気持ち。

「じょ、冗談でしょ?ユウタ」
目を大きく開きびっくりしているユイ。
「冗談のわけない…俺はユイのこと…好きだ」
まっすぐユイを見ていう俺。
「…そんな…何で?」
戸惑うユイに、
「最初は大嫌いとか思ったときも正直あった。でも、お前になってお前のこと…知るたびに俺、お前が一生懸命だったこと…分かった。意地っ張りだけど思いやりもあって、そんんなお前が、俺は好きだ」

ありったけの勇気を振り絞っていう。

「私には好きな人が…」
そう戸惑いながらいうユイに、

「和馬だよな?」
とはっきり言う。
ユイは真っ赤になって…
「……うん。でも、私和馬のこと好きになったのはユウタと入れ替わってからなの。それがずっと言えなくて…」

つまり、ユイは俺の体になって和馬を好きになった。

「なんたって和馬だもんな。俺、勝ち目ないし、和馬のこと好きなヤツがいっぱいできるのもうれしいし…。だから、俺、和馬に嫉妬してた。半年前からあんまり合わなくなったのも、どうしたらいいかずっと迷っててたからなんだ」
俺は少しうつむいて話す。

「でも…ユウタ。本当に私のこと…好きなの?それこそ、何で?あんたずっと私のこと…嫌いだったじゃない?」
そういうユイに、
「嫌いじゃない…。あっ、いっておくけどな今、お前になって『見た目』で好きになったわけでもないから…」
「…わかってるよ。私だって、ユウタのことずっと見てきたもの。そんなヤツじゃないことくらい…」

そう、
告白された困るのは…
『ユウタ』だから。
多分、誰よりもユウタのこと、分かっている筈…。
ユウタは一図で曲がったことは許さない…。コミュニケーションが得意ですぐ友達を作れる。
私は、なんだかんだで『ユウタ』のことは大切な存在だ。
それは、ただ、「入れ替わっているから」ではない…。

でも…
そんな風に考えたこと…一度もなかった。
ユウタに叱られて、落ち込んでいる自分がいるのも不思議と分かった。
だから…困るのだ。

「私、ユウタのこと傷つけたくないよ…」
そういうユイは涙がこぼれる。

それを見て俺は、
「ごめん…泣くほど考えさせちゃって…。俺のことも大切に思ってくれてるんだな。正直、うれしい…」

「あたりまえじゃない!大事よ。とても。それが、ユウタの私を思う感情と違っていても…」

好きな子を困らせてしまった。
何やってんだよ、俺…。
そう思いながらも、ただ気持ち悪がられて終わることも最悪考えていたし…それに比べればずっといい。
いや、十分じゃないか!

「手…握ってもいいか?」
俺がユイに尋ねると、
「うん」
そういってユイが俺に手を差し出す。

「ぎゅっ」

つよくユイの手を握る。
手からいろいろな思いが伝わってくるみたいだ。

ユイは…とっても「優しいんだ」

「これはずっと聞きたいことだったんだけど…もし入れ替わりが元に戻ったらお前は、和馬のところにいって俺から離れていくか?」
ずっと聞きたかった質問に、

「そんなわけないじゃない! 和馬が好きでも、あんたは特別よ。三人で私たちでしょ?」
そういうユイの言葉に安心して、

「ありがとな。それが聞けてとっても嬉しいよ」
今までの淀んだ気持ちが一気に晴れる気がした。

「私は和馬が好き…それは変わらないよ?それでもユウタは私のこと好き?」
そういうユイに、
「なんたって和馬だもんな…でも、俺、多分一生ユイのこと好きだ!」
そういうと、背の伸びた自分の体(=ユイの体)に抱きつく。
なんだかおかしな気分…
ほんとだったらユイの体(つまり今の俺?)とだきつきたいのに…

「あんたのしつこさは私知ってるから…それくらいは勘弁してあげる!」
そういってユイはこちらを見る。

「だからねユウタ、私からはなれちゃだめだよ」
そういうユイがいとおしくて、
「ああ」
とうなづいた。

この先元に戻れるのか…よくわからない…
もちろん、戻りたい…
少し前まではユイが離れていってしまうくらいなら俺は戻りたくないと思ってた。
でも、きっと大丈夫。
俺、信じている。
ユイのこと。
そして、一緒に解決しよう。
和馬が一番だっていい。
いつだって、ユイのこと大切だよ。

あとがき
思春期ビターチェンジの二次創作でした。なんと五年ぶりの執筆でいたらないところだらけだと思いますし、多分、こういう風にはならないことが大体分かるのですが、それでもユウタとユイは一緒にいてほしい…。そういう思いから執筆してみたところです。
リハビリの小説として勘弁してください!
これからも執筆していきたいと思いますのでよろしくお願いいたします。