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悩める思春期~水着と俺と~ 思春期ビターチェンジより

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悩める思春期 …思春期ビターチェンジ(中学生期)より

「ねぇ、結依こんどプール行こ!」
元気よく声をかけるのは入れ替わってからできた友達のみかっぺだ。
俺は、
「あはは…ええと…」
言葉を濁していると、
「何? 何か都合悪いの?」
不思議そうに声をかけてくる。


なんというか。
入れ替わっているとはいえ、俺は男だ。
それは、着替えとか、ユイの身体やその友達たちのこと…見てしまうこともある。
でも、その…プールというのは…なんだか…どうなんだろう?

「都合が悪いというか…その…」
俺が躊躇していると、
「私も結依ちゃんといっしょに行きたいな…」
そう遠慮しつついうのは青木さん…。
彼女は俺があったばかりのころ、本当の意味での友達がいなかった。
でも、なんだか俺がきっかけで俺やみかっぺたちと真の友達になれた。
どうも、彼女に遠慮されると弱いところもある…。

「…そんなに行きたい?」
俺がそう聞くと、

「行きたいよ! いいじゃん!女同志なんだし、恥ずかしがることないじゃん」
そういうのはみかっぺ。

……
だから、「女同志じゃないんだよ!」
そういいたくても言えない…。

「…じゃあいいよ…」
そう観念して俺がいうと、
「やった! じゃあ、今度の日曜日ね!」
みかっぺと青木さんと指きりして約束する。

……
この状況は…「ユイ」に報告すべきなんだろうか?
そんなことを考えながら結局…言えずじまいだった。

★★★
「結依ちゃん!」
そう元気よく声をかけてくるのは青木さんだ。
「結依! 遅いじゃん。ちょっと待ちくたびれちゃったよ!」
少し怒った口調でいうみかっぺ。
「ごめんごめん。じゃあ行こうか…」
そういって俺たちは更衣室に向かった。

女子更衣室…
入れ替わってから、ずっと気まずい場所…
目をつぶったとしても、他の女子の着替えているところが目に入る。
俺はできるだけ目をつぶりながら着替えを進めると、

「ねぇ、結依ってさいつも不思議に思うんだけど…なんで目つぶって着替えするの?」
そういうみかっぺに、
「な、なんとなく恥ずかしいから…」
少し顔を赤くしていう俺に、

「ほら、これとか私のお気に入りなんだ!似合う?」
あっけらかんに聞くみかっぺに、

「似合うよ!」
覚悟を決めてみかっぺを見ながらいう。


その…いいずらいんだけど、
今、みかっぺは下着姿で、水着を前にひろげてだけの状態…。
同い年の女子の下着姿…。
なんだかとてつもない罪悪感に駆られる。
「わ、わたしもどうかな?」
そういうのは青木さん。
青木さんもご多分にもれず、下着姿…。

その…
下着姿が、青木さんの方が意外と大胆でびっくりしてしまう。
おとなしそうな顔をして…その…黒の下着とか…
逆にみかっぺは快活そのものの、青い下着。

「あっ、結依! その下着かわいいね!」
そういわれると俺は顔をうつむける。

……この下着はもちろん「ユイ」が選んだものだ。

「あはは…じゃあ着替えて行こ!」
これ以上困らないように速く水着に着替えるように促す。

「「そうだね」」
二人ともうなづいて着替えを済ます。

★★★
「わぁ~人多いね!なんかぎゅうぎゅうだ」
そういうみかっぺに、
「あっ、」
そういうと思わず青木さんの胸のところに頭がぶつかる。
「ご、ごめん!」
俺が謝ると、
「? どうしたの。きにしなくていいよ。結依ちゃんだもん」

青木さんは俺をしたってくれている。
それなのに、「本当は男です」とか知ったらどうなってしまうんだろう…
そんなことを考えていた…。

でも、不思議かな?
同い年の水着をみることに罪悪感は感じても、その…何かいやらしい感情をもつことはない。
これも、二人のおかげかな?

「結依ってスポーツ万能なのに泳ぐのは苦手なのね」
そうみかっぺにいわれる。
「あはは…」

本当は泳ぐのも得意だけど…。
こんな窮屈な状況で二人の女子の合間にいるとなると…自由には動けないよ。
そんなことを考えていた。

★★★
「ユウタ!」
帰り道にユイに会う。
「な、なんだよ…ユイ?」
俺がそういうと、

「今日プールにいたでしょ? どういうつもり?」
かなり怒った口調のユイに、

「ごめん! どうしてもっていわれちゃって…その…」
俺がそういいかけると、
「前々から思ってたんだけど…ユウタは今私の体なんだよ。極力着替えをするような場面には合わないようにしてよ!」
そういうユイに、
「ごめん」
と反省する。

「で? あんたは同じクラスの女子の裸を堂々とみたわけだ?」
そう問い詰めるユイに、
「お前だって同じだろ?」
そう言い返すと、
「女子と男子じゃ全然違うよ…。それに、あんたさあの二人のどっちか好き…とかないよね?」
そう聞かれ、

「大切な友達だけど…そんなこと全然ないよ!」
きっぱりという。

「ふーん。あやしい」
ユイの厳しい視線がずっと帰宅するまでつづいた。


だから嫌なんだよ!
プールとか海とかさ…
あ~あ、はやく戻りてぇ。
そう強く感じた。

あとがき
なんだかおかしな話なってしまいましたが…。思春期ビターチェンジの二弾目です。こんどは中学生のころのお話。
ユイはなんだかんだでユウタのことせめていますが…。仕方ないですよね。
って、こんな変なお話書いた私自身すみません…。
これからもちまちま更新していきますのでよろしくお願いいたします。