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長兄バトル

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ここは都内のとある一軒家。そこには世にも珍しい六つ子の兄弟が住んでいる。
「おいゴルァ愚弟どもォォ!!俺のプリン食った奴出でこいゴルァ!!」
長男である松野おそ松が怒声をあげた。怒りに任せて開け放たれた襖の向こうには手鏡を持った彼の弟が居た。
ちゃぶ台の上にはすでに食べ終えたプリンがあり、彼は手鏡に映された自分の顔に夢中らしい。
「おい、カラ松ゴルァ!!人のプリン食っといて何してんだ!!」
カラ松と呼ばれた男は彼を一瞥するとまた鏡へと視線を移した。
その態度におそ松はうがー!!と地団駄を踏んだ。
「むーしーすーるーなー!!」
おそ松がカラ松のフードを掴み、引っ張ると彼はおそ松を睨んだ。
「苦しいぞ、おそ松。」
「あ"ん!?てめーが勝手に俺のプリン食ったんだろうが!!」
「? ああ、これおそ松のだったのか。美味かったぞ。」
「美味かったぞ。じゃねぇよ!!俺のプリン返せゴルァ!!!!」
「分かった。吐けばいいんだな?」
「ちっげえよ!!今すぐ買って来い!この泥棒松!!」
「嫌だ。」
「てっめ!人のモン食っといて何言ってんだ!!」
「おそ松。兄貴というものは……我慢、するもんだZE☆」
「うっせぇよ!!殺すぞイタグソバカラ松!!」
「そもそも名前を書かなかったお前が悪い。」
「は!?書いたわ!!デカデカとおそ松って………ん?これ名前書かれてねぇな。」
「………おそ松。俺に何か言うことはないか?ん?」
「うぁ〜………ごめーんね♡」
舌を出しておどける兄を弟はニッコリと笑い、得意の怪力でボコボコにしたとかしなかったとか……


犯人は、トッティ!!
By⚫四松
作品名:長兄バトル 作家名:桜菟