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魔法つかいプリキュア!♦ダークジュエルストーリー♦

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 それを聞いたウィッチは泣いた顔に笑みをのせてダークネスについていく。リリンが飛んできてダークネスの肩につかまると、二人はそろって大きく跳躍してミラクルとマジカルの視界から消えていった。
 フェンリルは花園に立って遠目にプリキュアたちの戦いを見ていた。
「やはり協力してヨクバールを倒したところが釈然(しゃくぜん)としないね。闇の結晶を手に入れるためと言えば一応理由は立つが、わたしならヨクバールを伝説の魔法つかいにぶつけて倒させるね。プリキュアは本質的に共通の敵がいれば協力するものなのか?」
 協力したり敵対して戦ったり、伝説のまほうつかいと宵のまほうつかいの関係がフェンリルには奇妙で仕方がなかった。

 その夜、リコはどうしても眠れなくて一人で起きて魔法のランプに火をともし勉強をし始めた。それがどうにも手につかなかった。先刻あった戦いのことばかり考えてしまう。ダークネスに見下され、プリキュアの性質を見極める実験道具にされたことが、何よりもリコのプライドを傷つけた。リコの胸に今までに感じたことのない嫌な気持ちが重くため込まれていく。それは闇のように暗く、地底に溜まっているマグマのように熱かった。初めて経験するその嫌な気持ちを、リコは短い言葉で吐露(とろ)した。
「くやしいっ……」