二次創作小説やBL小説が読める!投稿できる!二次小説投稿コミュニティ!

オリジナル小説 https://novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
二次創作小説投稿サイト「2.novelist.jp」
わんころもち
わんころもち
novelistID. 66123
新規ユーザー登録
E-MAIL
PASSWORD
次回から自動でログイン

 

作品詳細に戻る

 

プロローグ幻想郷いり

INDEX|1ページ/1ページ|

 
ある時、目を覚ますと私は森の中にいた。
なぜここにいるのかは思い出せない、思い出そうとすると頭痛がする・・・
いまはそのことについて考えるのは後回しにしよう。
手・足は動く、身体に異常はないようだ。
周りを確認をしようと思い頭痛のする頭を抑えながら森?のなかを見渡す。

森の中ということ以外に分かることといえば
血のように紅く染まる大きな月が出ているだけであった。
月に見入っていると森の前方から黒い影の様な物がふらふらと近づいてくる
気配を感じすぐ側の茂みに身を隠す。
月が出ていていくらか前方がみえているのだが黒いそれは
輪郭はなんとなくわかるのだが『黒い何か』としか表現できない物であった。
前方の『それ』から目を離さないように茂みに隠れて息を潜めていた。
目を離さないようにしていた・・・・いや離す事ができなかった。
『黒い何か』は少しずつ近づいてきているようだった、私の隠れている茂みから手を伸ばしたら届くような位置にそれが居た・・・
目が離せない・・・目の前にいる『それ』から。
急に目の前から黒い物が消えた、消えたとしか表現できなかった
煙のように消えてしまったのだ。確認をするために
茂みから出て周りを確認しようとしたときに私は背後に嫌な気配を感じた。
私の肩まである髪が風もないのに揺れていた、規則的に。
目の前から煙のように消えた『それ』は私の背後に居た、最初から居たはずはない
先ほどまで目の前に居たのだ・・・いや今はそんなことを考えている場合ではない。
ここから逃げないと、足を動かし逃げなければ。動かない・・・足が・・・・
前に動け!動け!と念じるも動かない。その時に私は気づいてしまう、動かないのではなかった。黒い物が足に絡み付いていたのだ、力を入れてもまったく動かない。
気づくと腕も動いていなかった・・・
ああ、こんなわけの分からない森で目が覚め変な物に出遭い私は死ぬのか、
私は・・・私は・・・。

死ぬのを覚悟したそのときであった、ビュオッと背後から吹き抜けるような風を感じると
手が動く、足も。目の前にある樹まで走り倒れこむかのようによりかかり風の吹いてきたほうを確認する。そこには先ほどまでの黒い何かとは違う影があった。
「大丈夫ですかぁ?」ふんわりとした声の主がこちらに近づいてきて木々の間から
降り注いでくる月明かりに照らされ声の主の姿が見えた。
おんな・・・の・・子?そこに立っていたのは女の子であった、
ただ普通ではなかった。