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わんころもち
わんころもち
novelistID. 66123
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第一章   出逢い

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「大丈夫ですかぁ」

声の感じから女の子だということは分かった、その女の子はこちらに近づいてくる。
そして月明かりに浮かび上がった、その女の子が普通ではないことに気づかされた。

髪が白いことも珍しかったのだけど、それよりも頭の上のほうからピョコンと生えている
犬の耳のような物、それがピコピコと動いている。
腰のあたりでは、パタパタと尻尾が動いていた。
女の子の様子をみていると向こうも此方の様子を伺いながら
「あなたはこんな時間にこんなところで何をしてるんですか?
夜に森に入るのは危険なことだと知らないことはないですよね?」
私はなにがなんだかわからずとまどっていると女の子は

「ああ、もしかするとここに来られたばかりなんですか?」
と先程黒い物を倒したと思われる刀の様なものをしまいながら近付いてきた。
私はこの女の子に対して恐怖というものを感じはしなかったが人間とは違う見た目に警戒していた・・・・・・
「この時間帯ここに居続けることは危ないので一先ず移動しましょう。」
と私の手を掴み引き寄せると背中のほうに回り込み腰の辺り掴んだと同時に私の後ろにいる女の子のあたりからバサッと音と風を感じたかと思うと足が地面から浮いていく
「・・・・・・え・・・・・・あ・・・・・・?」
するとあっという間に木がしたの方へと。いや私が上へ? 思考を巡らせていると
「一気に行きますのであばれないでくださいねぇ」と言い終わると同時に前に進んでいた。
進むという生易しいものじゃなかった、
この高さでこのスピード…私の思考がとまり視界が暗転するのに瞬きをするほどの時間もかからなかった・・・・・・



「あれれ?だいじょうぶですかぁ?」
少女から声をかけられて意識がもどった私は足が地面についていることを確認して
「だ・・・・・・大丈夫です、ありがとうございます。」
頭を下げて伝えた。
私はここがどこなのかを聞くことにしてみようと思い口を開く
「あ、あのここって」

「あ~、ここはですねぇ、幻想郷と言われているところなんですよぉ。人間と妖怪が一緒に住んでいるところなんです~」

「よ、妖怪?」
私は聞きなおしてしまっていた、すると少女は
「あ~、自己紹介がまだでしたね、私は『犬走 椛』もみじと呼んでください~」
少女の名前は椛(もみじ)で、白狼天狗という妖怪とのこと、耳と尻尾をパタパタとさせながら教えてくれた。
「あなたの名前は?」
私は自分の名前を思い出そうとすると不思議な頭痛に襲われてしまいこめかみあたりを手で押さえた。
その様子をみた椛が
「無理には思い出さなくてもいいですよ、ここに来られた人は記憶のない方が多いみたいなんですよねぇ」
と気を使ってくれていた。

少し落ち着きを取り戻してきたので周りを見てみると一軒の小屋の前に立って私と椛は話をしていた。
椛「ここは私の家です、とりあえずもう少し明るくなるまで家の中で待ちましょう。」
と私を家の中に招いてくれた。とその時であった急に外の上のほう空から声が聞こえてきた。

「あやや、椛。その人はどうしたんですか!?」
と黒い翼をはためかせながら降りてくる影があった・・・