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#繋いだ手.

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ep3.



「ただいまー!」




夜7時。
入学式は3時には終わっていて
夕方家へ帰ってきた私は
お風呂に入りのんびりしていた時だった。




「ただいまーって2人の家じゃないんですけど…。」


アイスを口にくわえながら玄関を見ると
その先には徹と一がいた。

2人は靴を脱ぐとズカズカとリビングへと入ってくる。


「せっかくのんびりしてたのに。」
「今日もおばさん遅いんでしょ?」


徹は堅苦しそうにネクタイを緩めた。



「遅かったね部活見学。」
「速攻練習参加させてもらった。」


一は冷蔵庫からアイスを取り出して言った。



「あー俺もアイス食べたい〜。」
「俺ので最後だ。」


徹はムスッとすると
私の手からアイスをひょいと取り上げた。


「あ、ちょっと私の!」
「ちょっとだけだから〜」


そう言いながら徹はいつも
私のアイス全部食べちゃうんだから。



「飯食った?」
「食べたよ。」
「何食った?」
「オムライス。」
「俺も食いたい。」


一は常に同じような表情で
淡々と話す。


お母さん仕事が忙しくて
家にほとんど1人の私を気遣って
2人は来てくれてるんだろうど
最近扱いが雑。
作品名:#繋いだ手. 作家名:ナヲ