フレちゃん涙目
熱い夜を過ごした次の朝。
攻め受けはかわりばんこだからたまたまフレッドが下だっただけで、僕は文句言われたくない。
「僕だって下の時はいつもそうだ。
というか、かわりばんこの約束なのに、いつもフレッドが守らないんだ。
だから腰が弱くなるんだよ。」
下から聞こえた母の文句は聞こえないふり。
「あー、だって俺、下好きじゃねぇもん。ジョージいじめてるほーが楽しい」
「昨日あんあん言ってたのはどこの誰だったか。」
顔を真っ赤にしたフレッドが、うるさいうるさいと言う。
君の方がうるさいよ。
「ほら、早く服着ないとパースが来るぞ。
あいつが来てこれを見たらめんどくさいったらありゃしない。」
見られたことないけど。
「腰がいたくて動けませーん。ジョージちゃんたちゅけて?」
ベーッと舌をだしたフレッドが起こせと腕を差し出す。
「ばーか。」
そんなんだからヘタレなんだ。
EnD
作品名:フレちゃん涙目 作家名:R.A.B.Draco