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BYAKUYA-the Withered Lilac-4

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Chapter Break Time UNIあるある


 ①ちょっと強者扱い?
ビャクヤ「さて。今日もランクマやろうかな」
 数十戦後。
ビャクヤ「ありゃりゃ。ここで負けたかー。しょうがない。今日はこの変にしておこうかな……」
 ランクマメニューを閉じて、なんとなくランキングを見る。
ビャクヤ「あれ? リプレイボードが更新されてるね。僕とフォノン? さっき戦ったような……ちょっと見てみようか」
 プレイヤーネームが一致する。
ビャクヤ「ふふふ……」
ツクヨミ「自分が討ち取られた試合がアップされたから優越感に浸っているようね。強い人だと思われてるみたい、よね?」
    ※※※
 ②誰か止めて!
ビャクヤ「今日なんだか調子がいいねぇ。負ける気がしないよ。アハハ!」
 十連勝突破、十五連勝突破。
ビャクヤ「まーた勝っちゃった。誰か僕を止めてくれよ。なーんてね。アハハハ!」
 二十連勝突破。
ビャクヤ「ちょっと待ってよ。ここまで来ると怖くなってくるんだけど?」
 二十二連勝突破。
ビャクヤ「ほんとに誰か止めて!」
ツクヨミ「連勝を重ねると、冗談抜きで止めてほしくなるわよね。でも負けたくない。こんな気分になることはないかしら?」
    ※※※
 ③勝ったと思ったら十割持っていかれる。
ビャクヤ「おっ。マッチングした。どれどれ……」
 Byakuya vs Byakuya。
ビャクヤ「同キャラだね。実は僕同キャラ苦手なんだよねー」
 開幕コンボが決まり、ビャクヤ側が有利。相手の体力は残り十パーセント以下。
ビャクヤ「これは決まったね。僕の勝ちだ」
 暴れを通されて形勢逆転。
ビャクヤ「いやいや。まだ体力差あるし。勝てる勝てる」
 その後、起き攻めを通され続ける。
ビャクヤ「こうなったらC料理ぶっぱだ!」
 普通にガードされ、逆にC料理で止めを刺される。
ビャクヤ「嘘だ! こんなの嘘だ!」
ツクヨミ「ビャクヤの性能的に、切り返しが弱いから、端に追い込まれて罠で固められると辛いのよね。VOでもなぜか罠にかかることもあるし、最大の敵は己自身、ってとこかしら?」
    ※※※
 ④僕が出られない理由
ビャクヤ「姉さん。僕思ったことがあるんだけど……」
ツクヨミ「何かしら?」
ビャクヤ「ついこの間BBTAGが大型アップデートしたでしょ? けど。僕に声はかかってないし。そもそもUNIからは一人しか参戦できてないよね?」
ツクヨミ「そうね、もっと参戦しても良かったかもね」
ビャクヤ「アカツキは。まあ。UNIのキャラ扱いでも言いかもしれないけど。あの人は原作から参戦ってことになってるよね? しかも。人の形をしてない。電光戦車と一緒にさ」
ツクヨミ「あれは確かに驚きよね。メルカヴァやワレンシュタイン、アイアン・テイガーやスサノオが可愛く見えるくらいのイロモノっぷりね」
ビャクヤ「もっとすごいのは。明らかに格ゲーのキャラじゃない人が参戦してる事だよ。それなのに僕は出られてない。姉さんは何でだと思う?」
ツクヨミ「色んな作品から参戦させる事で、幅広い層に手に取ってもらうためじゃないかしら? そもそもこの作品自体、BBの外伝作品であってUNIはその他作品の一部として参戦してるわけだし」
ビャクヤ「甘いね。姉さん。確かに売り文句としてはそうかもしれない。だけど。僕は。いや。僕らは致命的な。それでいて前提としての間違いを犯しているんだよ」
ツクヨミ「……何が言いたいのかしら? はっきり言いなさい」
ビャクヤ「まだ分からないのかい? ちょっと考えてみてよ。BBTAGのルールをさ……」
ツクヨミ「ルールって……そんな今更な。二人でタッグを組んで二対二で戦う、でしょう? それが何だと……あっ!?」
ビャクヤ「……やっと気付いたようだね。姉さん。そう。僕は姉さんと一緒じゃなきゃ戦う意味がない。つまり。誰かと組んだら。僕らは三人チーム。参戦する以前にルールを破っているのさ。そんなの最初から失格になるに決まってるじゃないか!」
ツクヨミ「そんな……私は戦う力が無いのに、そんな事でビャクヤが参戦できないって言うの!?」
ビャクヤ「その気持ちは嬉しいよ。姉さん。でも。もう僕はいいんだ。きっとクレアで強化されているはずだし。この世界で姉さんの為だけに戦うよ!」
ツクヨミ「ビャクヤ……」
ビャクヤ「……なーんてね。本当は出たいに決まってるじゃないか! 次のアップデートでは頼むよアークさん!」
ツクヨミ「…………(感動して損したわ……)」
作品名:BYAKUYA-the Withered Lilac-4 作家名:綾田宗