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先生の言葉 全集

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1.ガイダンス



 なんですか。いきなりドタドタと入ってきて。失礼じゃないですか。いくら私が友好的でも限度がありますよ。おや? 皆さん、先ほど「修行」されていった方々ですね。馬小屋で寝るのが楽しみだ、なんて言ってたのに、なぜ戻ってきたのです?

 ん? 城へ帰ろうとしたら、暗闇の通路があった?

 ええ。確かに城への帰り道にありますね。その暗闇に驚いてここまで戻ってきた? なるほど、それであんなドタドタと。ま、皆さんがまだ新人である事はさっきの「修行」でわかってますが、それにしてももう少し落ち着……。ち、ちょっと、僧侶のお嬢さん。なにも泣く事はないでしょう。まあ、確かに暗いのは怖いでしょうけど、こういった仕掛けはこの迷宮に多々ありますからね。それに、視界の消失が脅威だからこそ、最奥の魔術師も暗闇の場を設けてる訳ですし。
 ん? 暗闇は怖くない、自分の力不足が悔しいんだって? ふむ、暗闇でも見えるように灯りの魔法を唱えたけど、灯りがつかなかった? ちゃんと魔法の勉強をしてるのにくやしい、と。

 うーん、どこから説明すればいいのやら。

 えーと、まず、僧侶のお嬢さん。灯りの魔法は、暗闇を照らすための物ではありませんよ。確かに勘違いしやすいですが、あれは主に隠し扉を探すための魔法と考えて下さい。また、あの魔法は誰が唱えても、暗闇では効力を失います。決してあなたの力不足ではありません。ですので、魔法の習得を頑張るのも結構ですが、覚えた魔法がどんな魔法かってのも確認しておきましょう。今回は移動時だったから良かったものの、戦闘時に唱えた魔法が思っていたのと違っていたら、本当に命取りになりかねませんよ。
 さて次に、暗闇の通路についてです。皆さん初めてで驚いたかもしれませんが、恐れず先へ進んでみて下さい。仮に敵がいても、ここは第一階層です。ここに来られる皆さんなら、よほどの連戦でなければどうにかなるでしょう。
 あと、幾つか注意事項です。暗闇を抜けた先にボタンがあっても押すのは止しましょう。少なくとも今の内は。また、暗闇内の部屋で男性に出会ったら、挨拶くらいはしておいたほうがいいですね。偏屈ですが悪い人じゃありませんし、今後なにかとお世話になるかもしれません。

 と、いう事ですので、皆さん頑張って城にお帰り下さい。

 は? 情報どうもありがとう、でも、性格変わっちゃうからもう一回倒させてほしい?

 ……しょうがないですね。いつもよりたくさんお線香下さいよ。


作品名:先生の言葉 全集 作家名:六色塔