二次創作小説やBL小説が読める!投稿できる!二次小説投稿コミュニティ!

オリジナル小説 https://novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
二次創作小説投稿サイト「2.novelist.jp」

プレゼントは一生ものの逸品です

INDEX|9ページ/9ページ|

前のページ
 

 離れてもなお、炭治郎の執着心が自分に向かい続けるのなら。もしも、炭治郎が我を抑えつける性質を捻じ曲げてさえも、義勇のことが好きだと口にしたのなら。自分も覚悟を決めようと思った。

 全部手に入れて、放さない。明るく優しく面倒見の良い、誰もが知る炭治郎も、苛烈なほどの独占欲や執着心を露わにみっともなく縋りつく、義勇にしか見せない炭治郎も、全部、手に入れて、愛し抜いてやろうと。

「まったく……強情な奴だ。さっさと見せればいいものを」
 けれどそれさえも可愛くてしかたないのだから、もうどうしようもない。
 それに、時間はいくらでもある。一生手放す気などないのだから、俺の想いを一生かけて思い知ればいい。少々不穏な笑みを浮かべ、義勇は満足げにほくそ笑んだ。

 とりあえずは、明日は炭治郎と一緒に一日遅れのバースデーケーキを食べようか。実は大慌てで買いに行ったレトルトを温めただけの粥については、さて、どうすべきか。尊敬の視線はそれなりに心地好いので、料理の腕を誤解されたままでもかまわないが、バレたときが少々面倒くさいかもしれない。義勇としては、炭治郎を泣き止ませるためのココアさえ上手く入れられれば、それ以外の調理などどうでもいいのだが。
 しかしながら、一生を共に過ごすうえで粥の一つも作れないのは、問題があるだろう。これから先、また炭治郎が体調を崩すことだってあるだろうし。
 それならいっそ、素直に告白して炭治郎に教えを乞うてみようか。きっと炭治郎は、自分にも義勇に教えられることがあることを喜ぶだろう。

 でもそれも、朝を迎えてからの話だ。腕を伸ばして手にしたスマホを確認すれば、時刻は二十三時。あと一時間で今日が終わる。
 炭治郎の感想はきっと異なることだろうが、義勇にとっては極上の誕生日が終わる。

 一生ものの大切なプレゼントは腕のなか。返品なんて死んでもしない。