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Detective? ~Xmas

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「よく来たな。タツヤ、タイガ!」
 弟分のタイガと共に玄関の扉を叩くと、明るい人間の女性に出迎えられる。
 彼女は子猫だった頃のタツヤと小さかったタイガの面倒を見てくれた人で、タツヤとタイガにとっては家族のような人だ。美人で明るくて、バスケも上手い。ただ――。
「会いたかったぜー! んー!」
「やめろ! 口くっつけんな!」
「なんだよ、照れてるのか、タイガあ」
 ネコ科のタツヤ達を見ると、こうして猫吸いしようとするのが玉に瑕だ。
「アレックス。ここじゃ目立つから、早く中に入れてくれないかい?」
 タイガをアレックスから引き離してやりながら、タツヤは家の中に入れてくれるようアレックスにお願いする。
「ああ。外は寒いもんな。早く入りな」
 母のような笑みを浮かべて、アレックスはタツヤ達を中に招き入れてくれた。
「ご馳走もケーキもたくさん用意してあるから、たくさん食べろよ、お前ら。
 大食いのタイガでも満足できるよう、たっくさん用意したからな!」
「ケーキって、アメリカの派手な色したケーキ?」
「おう! アタシの母国のスペシャルなケーキだ! しかも、手作りだぞ!」
 仲良さげに語らうアレックスとタイガを見て、タツヤは顔を綻ばせる。
「楽しみだな。アレックスのケーキ!」
 満面の笑みを向けてきたタイガに、タツヤも「そうだね」と笑顔で応えた。
作品名:Detective? ~Xmas 作家名:紘史