二次創作小説やBL小説が読める!投稿できる!二次小説投稿コミュニティ!

オリジナル小説 https://novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
二次創作小説投稿サイト「2.novelist.jp」

【ノマカプAPH】あさのできごと

INDEX|1ページ/1ページ|

 
昨日は亜細亜のみんなで夜遅くまで騒いでいたから、正直まだ疲れが取れてなくて、さらに干したばかりの布団が気持ち良かったから、ずっと寝ていたかったけど、お腹の虫が騒ぎだして、仕方なくベッドから抜け出す。
適当に髪をとかしてから台所へと向かう。

何を作ろうかと考えながら廊下を歩いていたら、背中に急に重みがかかる。

「何してるね…香。」

拘束されて動きにくい体をひねって後ろを見ると、見覚えのある顔。

「おはよう、湾。」
「あ、おはよ……じゃなくて…!何してるのよ!」
「別に。」

後ろから抱き締められてるから、彼が喋ると耳に息がかかって、くすぐったい。

「ちょっと…そろそろ離れてよ。誰か来たらどうするね。」

別に関係を隠してるわけでもないし、多分周りにもバレているだろうけど、朝からこんな場面を見られたくはない。

「ん…堂々としてれば問題ない的な。」

そう言ってさらに体重をかけてくる。
呼吸がさらに耳の近くになって、顔に熱が集まりだす。

「も…重い!それに私お腹すいたよー…」
「俺はもう食べたから問題ナッシング」
「私はまだ食べてないあるよ!もうお腹ペコペコね!」

もうそろそろ我慢の限界だ。
迫力はないだろうけど、精一杯にらんでみる。
効果があったのかないのか、拘束が緩くなったので彼の表情を伺うと、某眉毛が特徴の変態紳士直伝であろう、ニヤリと笑顔を浮かべていた。

「もう…早く離すね、香!」

もう一度、精一杯にらんでみる。
すると彼の太めの眉毛がピクリと動き、さらに笑みを深くした。

「そうだな…じゃあ、湾からKISSしてくれたら、離してあげるよ。」

もうこのやり取りも疲れた。お腹の虫も、酷く騒ぐようになってきた。

一瞬だけ、一発だけ我慢すればいいのだ、と少しだけ背伸びをして、彼の頬に一つ、口付けを落とした。

「…!」

すると一瞬だけ彼の腕が緩んだので、その隙を見て逃げ出す。


その後、ポチ君の散歩から帰った日本さんの話によると、彼は日本さんが話しかけても応えず、ただ廊下に立って「マジ…パネェ…」とだけ繰り返していたという。