京都/桑原町
葉山「ねー、赤司。
京都に道しかない町があるって聞いたんだけど、ホント?」
赤司「本当だよ。
京都御苑と京都地方裁判所の間にある桑原町がそうだ。
昔は今より広い町だったんだけど、そこに裁判所を作った時、
裁判所のある場所に別の地名を付けた結果、
道路の部分だけが残ったんだね」
根武谷「なんで道しかない町の地名なんて残したんだ?」
赤「昔、菅原道真の怨霊が京の都に雷を落とした時、
道真の領地だった桑原の地は無事だったと言われている。
学問の神でもある菅原道真との縁もあるし、
雷避けの呪文の語源なんて説もあるから、
無くすのは惜しかったんじゃないかな」
黛「雷避けの呪文って、アレだよな。くわばら、くわばら」
葉「あー。桑原町で、くわばら、なのかー。
って、黛サンなんでオレのほう見て言ったの?」
実渕「アンタが雷獣だからじゃない?」