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図書室のネヴァジスタのキャラクター名であいうえお詩

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苦しみの底で
ぼろぼろの手が
やっとつかんだのは
未来への鍵
春のきざし
瑠璃色の空に訪れた朝焼け
(久保谷瞠)

白く曇りのないヴェールがひらめき
ランプが照らした帰り道
道のりは暗く遠く
眠らない梟のようにさまよい続ける
払い除けてしまったあの手をとって
瑠璃色の空に訪れる朝焼けを
共に迎えたかったのだと小さくないた
(白峰春人)

かすかな光を見た
闇夜の中で輝くただひとつの尊い光
あの地獄の底が全ての始まりで
きっとその日があったから息をしていられた
広々とした海原はもう怖くない
朧朧とした月明かりはいつかの朝焼けに繋がっている
(茅晃弘)

息が詰まりそうだった
ずっと求めていたものはたやすくこの手をすり抜けた
身を投げ出さねば手に入らないのならばと
寒空の下 ツバメが身を翻す
奇跡をつかもうと瑠璃色の空を切り拓く
(和泉咲)

旋風が吹いて
時間が巻き上げられてしまった後も
向こう岸へ 隔てる河を越え
羅列した言葉が届くことを願っていた
煉獄を抜け 顔を上げる
慈愛の声が朝焼けの下で待っていた
(辻村煉慈)

巻き戻せない時間を
切り捨てることもできず
拍動が続く限り諦めることもできず
落陽にさえ沈まないでくれと手を伸ばす
別れ路を行く背中を追いかけ
大切なものを亡くさないよう
瑠璃色の空の下を駆けた
(槇原渉)

積み上がった手紙たちが
苦しみの声が「お前のせいだ」と指をさす
今更気づいたのかと嗤う声がする
軽蔑の眼差しが望むのは
贖罪の言葉 引き止める腕(かいな)と誠心
ただひとつを取りこぼすな
朗月が照らす道の先は
薄紅色に焼ける地平線が見える
(津久居賢太郎)

神様 あんたなんて大嫌いだ
どうせ助けてくれないくせにと吐き捨てた信心
失くしたものは二度と帰らない
「みんなこいつらのせいだ」と言う声を誓いにした
背中を向けた彼女は今日も落ちていく
いつも いつも いつも
じっと見ていてくれる目を 抱きしめてくれる腕を待っていたのに
(神波誠二)

みんなが大好きだった
悲しみもしのぐことができた けれど
限界だった もう
背中は遠く離れてしまった 取り返しもつかないほど
愛しい人も世界も連れていく
信じたもの全て その中にあんたはいれてやらない
朗月が沈む前に
虚ろの朝を嘆いた背中を追いかけよう
(御影清史郎)