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ワクワクドキドキときどきプンプン 3日目

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 そんなことを頭の片隅で思いつつ、炭治郎と会話しているうちに、なんだか煉獄や宇髄がえらく照れた様子を見せて。義勇が訳がわからず首をひねっていたら、あの眼鏡がまたなにかの発作かというようなことをわめきだし。遠い目をしたままの義勇をよそに、リハはひとまず終了となった。


「うーん、カメラマン遅いですねぇ。主役と一緒にくることになってたんですけど……ま、主役はどうでもいいですが、カメラマンがこないことにはなぁ」
「だから、それは本当に主役なのかよ……おまえ本当にブレねぇな」
 徹頭徹尾主役よりヒロイン重視な眼鏡に、宇髄があきれ声で言う。義勇もまったく同感だが、それにしたって撮るならさっさと撮って終わらせてもらいたいものである。
「この際、宇髄さんのカメラで撮っちゃえば? 宇髄さん、稽古の様子も上手に撮ってくれたし、映画も大丈夫じゃない?」
「それが、今回は応募規定が8ミリフィルムなんですよねぇ。宇髄くんのデジタルビデオカメラじゃ、ちょっと……」
 眼鏡が言ったそのとき。バタバタと足音が聞こえてきて、一同は揃って足音のする方へと顔を向けた。
「遅いですよ! 遅刻もいいとこじゃないですかっ」
「ごめんっ! なんか変なのに絡まれて……どうにかまいたと思うんだけど……」
 ぜぇはぁと息を切らせた二人組に、宇髄と煉獄が眉をくもらせた。
「絡まれるとは穏やかじゃないな。カツアゲかなにかか?」
「いや、なんか、キメツ学園の生徒を狙ってるみたいで……キメツ中のやつらだったみたいなんだけど、冨岡ってやつを知ってるかって聞かれて……知らないって言ってんのに、嘘つくなっておどされてさぁ」

「はぁっ!?」

 きれいにそろった一同の声に、義勇は一人、みんな気が合うんだなぁとぼんやり思っていた。