現代風味のクロノトリガー(ハッシュとガッシュ)
だが既に海底神殿はラヴォスに破壊され水没していた。深海とラヴォスのいたマントル地層2900kmまでが海底神殿だったこともあり、ラヴォスゲートを開ければマグマが飛び出してくる恐れがあった。魔術的に一応の処置をし、深海の水圧に耐えられるバリアを張り、18時間かけて陸に上がった。
テレポートで移動したかったがテレポート専用のポータルはラヴォスによって破壊されていたのできなかった。
ラヴォスに文明が滅ぼされている事を知りショックを受けたガッシュ。サラやジール、王家の人々は見つからない。『時を戻せるならば…。』頼りになりそうなのは、時の賢者ハッシュである。ラヴォスがいた周辺の時空間の歪みを探して、ゲートをこじ開けた。
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ガッシュが初めて時の最果てに来た頃、ハッシュは空間と一体化した状態であり肉体は滅び、会話もままならない状態だった。
重力もなく、気温も存在せず、絶対0度(マイナス250度)に近かった。普通の人間なら即死する様な環境に、ハッシュはなんとか耐え意識だけは保っていた。
ガッシュ自身、その場に長居はできそうになかった。ハッシュの様に空間そのものに意識を移さないと、ハッシュと意思伝達するのは難しいだろう。
何十年という魔学研究から、今のハッシュを救うには一筋縄ではいかないと思ったガッシュはハッシュを救うべく高度なテレパシー魔術の研究を開始するべく、未来の世界へと戻った。
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時の果てに追いやられたハッシュは酸素が尽きる事を危惧し、死ぬ前に空間に意識を転移させた。意識体だけの存在になると一人ではさみしいので魔力を分離し、スペッキオを生み出し、話し相手になって貰っていた。
ハッシュがこの世界と同化した事で、世界にいくつかの次元の歪みがあった事に気付いた。
もしそこから人が入ってくる事があるならその者は死ぬかもしれない。
ゲートの有りかは分かるものの、意識のみとなった自分には事実上なにもできない。
膨大な魔力、例えばラヴォスの力があれば何とかできたかもしれないが、世界と一体化して意識の欠片を残すことが今のハッシュにとって限界だった。
そんなハッシュの元にガッシュが現れる。
ガッシュの気配に嬉しくなったハッシュだが、空間と一体化している為、しゃべる事も声を聞く事もできなかった。
程なくしてガッシュの気配がこの世界から消失。
寂しくなるハッシュだったが、しばらく信じて待ち続けるとガッシュが魔道具を持ってきてくれる。
古代で研究利用していたアイテムであり、実体化できない精霊等と対話することができるが、それを感度強めに改造することで世界の一部となった小さきハッシュの魂声を捉えることができる。
そこから時の最果て空間(ハッシュ)の状況が大きく変わってく。
空間と一体化していた事てゲートの位置関係が分かる。この世界に入ってきた者がこの世界に殺される前に元の世界に戻すことができる。
元の道が安全でないなら安全な道のあるゲートに向かってテレポートで飛ばすことができる。
この仕組みはハッシュ一人では不可能であり、ガッシュに色々な魔術的な準備をして貰う必要がある。
ガッシュはそれに同意してくれ、色々と頑張ってくれた。
時の最果てを安全な領域にする為に必要になるだろう魔具開発には多くのドリストーンが必要だったが、それが豊富に存在する原始時代へと繋がるゲートが偶然にも存在していた為、計画は順調に進んだ。
クロノ達がこの世界に来る頃にはバージョンアップを重ねた便利な世界になっている。
インテリア等の部屋の内装は完全にハッシュの趣味であるが、魔力を節約しなきゃないけない問題で、それらの存在に実体はない。
それらを観測するのは魂に投影される幻であり、クロノ達が出会うことになるハッシュやスペキッオも実体は無くハッシュから生み出された創念とテレパシー対話しているだけである。
コストな問題から、最果て入ると命を削られしまう仕組みまでは変えられずであり、魔法の扱えない者であれば寒さから10秒以内に心臓が止まってしまう。
ハッシュ空間はクロノ達がそこに長居できないようにクロノ達の思考を加速させるべく、魂にヘイスト魔法をかけている。
一秒以内にて、魂による精神的なやりとりで最果て世界での用事を全て終わらせるのをハッシュは目標としている。
スペキッオと戦う行為も全ては精神世界で行われていることであり、その戦闘訓練では肉体を使っていないのでステータスが成長はしないものの、知性は蓄積され、技や魔法を使いこなせるようにはなる。
ハッシュは世界に固定された為に基本的に外の世界には出られない。スペキッオもガッシュの一部で
あり、外には出られない。
とはいえ生前ガッシュが外に出られる魔道具を用意してくれていた。空間全体に定着したハッシュの移動は無理だが一部のみを何かに寄生させることで外の世界に移動させることができる。
ハッシュは自身の欠片をクロノ達に寄生させることで、共にラヴォス討伐の冒険していた。クロノとの接触以降、ゲートをくぐると時の最果てに移動していたのは 寄生しているハッシュから冒険の情報を引きだす為であるが、それ以外にも…
作品名:現代風味のクロノトリガー(ハッシュとガッシュ) 作家名:西中



