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恋に落ちそう

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「貴女のことが好きです」

サイが小難しそうな本に目を落としたまま、ごくつまらなそうな口調で言った。
私は驚いたけれど、何故か心は冷静で、
「本当に?」
ごく自然にそんな台詞が出た。
だけど、
「えぇ。でも、1番じゃなくて2番以下ですけど」
と、付け加えられた言葉には何故かムッとした。
「何よそれ」
私が口を尖らせるのに、サイはハードカバーの本からチラリと視線を上げ、

「だって、貴女は僕のことが嫌いでしょう?」

だって。
「そんなことないわよ。まぁ、最初は気に入らなかったけど、今は結構気に入っているわよ」
それは正直な言葉。
だけど、それがどう気に入らなかったのか、彼はいつものうそ臭い笑みを引っ込め、あからさまに不機嫌な顔を見せた。
「嘘です。・・・いいえ、百歩譲ってそうだとしても・・・貴女の一番は僕じゃないでしょう?」
そんなのはずるいとサイ。
「だから、僕の一番もサクラじゃないんです」
そういって口を尖らせて拗ねるサイは・・・なんというか・・・とてもその年齢の男には見えないほどに幼い。
そう、ナルトよりもずっと幼く見えた。
普段が普段だからかもしれないけれど・・・可愛い・・・そう思ってしまった。
・・・・というか、その仕草は女の子のものじゃないの・・・?とツッコミをいれたくなるほどに。
「サクラ・・・?」
じっと見ている私を不審に思ったのか、首を傾げて問う。その仕草すら可愛くて・・・庇護欲をくすぐられるというか・・・母性本能をくすぐられるというか・・・。
確かに・・・私の一番はサスケ君で・・・サスケ君が好き。
だけど・・・

「ねぇサイ。だったら、もし私が一番に貴方が好きだっていったら、私も貴方の一番に昇格できるの?」

カッと頬を染め目を泳がせる姿に・・・

あぁ、恋に落ちそう。
作品名:恋に落ちそう 作家名:あみれもん