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同級生設定静帝メモ

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【出会い】
「掠っただけですよ、気にしないで下さい」
「や、でも(血が、)」
「それより、先生に見つからない内に行った方が良いですよ」
「あー・・・それは、そうだけどよ・・・」
「僕だけだったら適当にごまかせるし、だから先輩は行って下さい」
「(それもそうか・・)わかった、じゃあ」
「はい」
「一個だけ。俺、先輩じゃねーからな。同じクラス」
「え?!」
「竜ヶ峰帝人、だろ?明日、なんかもってく」
「え、え?」
「じゃあ」



【翌日】
「本当に同じクラスだったんだ・・・」
「・・・?言っただろ?」
「言ったけど・・・ええと、平和島くん?」
「おう」
「牛乳プリン、好きなの?」
「・・・悪いか?」
「や、悪くはないけど、も」
「お前、甘いもん好きそうだと思って」
「・・・それで、牛乳プリン・・・」
「嫌いだったか?」
「ううん、結構好きだよ、牛乳プリン」
「・・・そか」
「それより昨日大丈夫だった?見つからなかった?」
「あー・・・先生には見つからなかったけど、臨也には見つかった」
「臨也?」
「知らなくていい。関わらない方が身のためだからな」
「うん?」
「お前も大丈夫だったか?痛いとことか、」
「あー平気平気。舐めたら治った、と、思う」
「・・・・」
「ちょ、痛い痛い引っ張らないでって・・・ん?何やってんの?」
「・・・・」
「何取り出して・・・絆創膏?」
「俺、いつも持ってっから、使うときは言え」
「え、ああ・・・ありがと」
「おう・・・・・・いや、やっぱ言わなくていい」
「へ?」
「もう巻き込まねぇようにすっから、お前はケガしねぇよ」
「・・・・うん、でも多分僕、巻き込まれるよ」
「あ?俺が信用できねぇって・・・」
「違う違う、同じクラスだし、僕、友達になりたいし」
「・・・・」
「いや、ダメならいいです嫌なら無理強いはしないですけども!」
「・・・・嫌とかじゃ、ねぇけど」
「うん?」
「俺、何もしてねーのに喧嘩売られたりすっから、危ねぇぞ」
「うーん・・・それはでも、平和島くん自体が危ないわけじゃないってことでしょ?」
「・・・・多分」
「だったら、そういうの関係ないよ。嫌じゃないなら是非、お友達に」
「・・・・おう」
「・・・ほんとにいい?」
「お前こそいいのか?」
「うん!」
「・・・・」
「僕、今年初めて東京きたんだ!だから友達第一号が平和島くんなんだよー」
「・・・・もう一個やる、こっちいちご」
「え?いいの?・・・ほんとは僕、いちごの方が好きなんだよね」
「あ?」
「いやでも牛乳プリンも好きだってば!僅差だよ!僅差!」
「・・・ばか、怒ってねーよ」
「・・・じゃあその変な威圧感出すのやめてよ・・・」
作品名:同級生設定静帝メモ 作家名:キリカ