二次創作小説やBL小説が読める!投稿できる!二次小説投稿コミュニティ!

オリジナル小説 https://novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
二次創作小説投稿サイト「2.novelist.jp」

みかど☆ぱらだいす@11/27UP

INDEX|3ページ/10ページ|

次のページ前のページ
 

出会い編 -臨也とミカドの場合-




青年にとっては運命の出会いであり、少女にとっては不幸の始まりだった話。






単なる気紛れにすぎなかった。
路地の奥からくぐもった話し声。
どこか怯える響きとを聞かせる音に、(ああまた哀れな弱者が社会の闇に喰われているな)と無感動に思った。
いつもなら通り過ぎるのだが、殺したいぐらい嫌いな人間と殺り合った後だったこともあり、鬱憤晴らしに丁度いいと矛先を薄暗い路地裏へと変えた。
ついでに哀れな弱者に恩を売るのもいいなぁととりとめのないことを考えながら、足音無く突き進む。
そして臨也の目に飛び込んできたのは、


「貴方たちのせいで姉と逸れちゃったじゃないですか。この落とし前どうつけてくれるんです?もちろん捜してくれますよね。というか捜させますけど。あと慰謝料も請求しますから。もちろん拒否権はありません。ありませんたらありません」
「ぐぇえええええっ、か、勘弁してくださいィィィィ~!!」



大の大人を絞め上げる少女の姿だった。



「・・・・・・・・・・えぇー?」



臨也は一瞬目を疑った。
しかし阿呆のように目を擦っても、光景は一切変化しない。
すると、こちらの視線に気づいたのか少女がくるりと振り返った。
長い黒髪が揺れ、薄暗いなか青みがかった眸が淡く光る。
少女はその細い両腕で、自身よりも遥かにがたいのいい成人男性の胸倉を絞めあげながら、呆然とこちらを見つめる臨也を訝しげに見た。
暫しの沈黙の後、小さな唇がゆっくりと動いた。



「・・・・・・・・・どちらさまでしょうか」



君こそ何者でしょうかと聞き返したかったのは言うまでも無い。




これが折原臨也と竜ヶ峰ミカドの出会いだった。













(おまけ)

「あの出会いは運命だったんだよ。人の声ざわめく雑踏の中ミカド君の声(+α)が拾えたのだって、きっと運命の女神様が俺にミカド君の窮地を救うヒーローになれという啓示としか思えないしね!」
「頭湧いてんですかいつものことでしょうけども。まあ、ただの闖入者で終わりましたけどね」
「違いますよ、折原さん!」
「帝人君?」
「ミカドは僕のヒーローなんです!」
「帝人・・・・!!(メラドッキュン☆←古い)」
「じゃあ俺は二人のヒーローってことで!」
「「消え失せろ」」
「手厳しい!ってか何で静ちゃんがいるわけー」
「帝人がいるからに決まってんだろ(きっぱり)」
「静雄さん・・・・(照れ)」
「臨也さん今です。今、平和島さんを殺ればきっと僕のヒーローになれますよ!」
「マジで?!ってなわけで俺のために死ね静ちゃん!」
「おめぇが死ねやぁぁッ!!」


「そのまま相討ちになればいい」
「ミカドってば・・・・・」
作品名:みかど☆ぱらだいす@11/27UP 作家名:いの