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かぐたんのゲテモノ日記

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×月×日(7)



某天パおじさんの趣味嗜好についてぱっつんと欠席さいばんトーキングセッションシミュレートごっこをしてみた。なかなか興味深かった。これからぱっつん兄ィのことをピンクの師匠と呼ばせて頂きやす、的なことを畏まって述べたら、ぱっつんヒジョーに恐縮していた。しかしまんざらでもない様子だった。あらゆる状況下において、どんな芝居も完璧にこなす、私って悪いオ・ン・ナ★ 我ながら将来有望すぎて自分がこわい。もっとも、策士策に溺れるの例ではないが、その辺りは十二分に気をつけていきたいと改めて心に留めておく。
それはさておき、まずは件の北欧美少女類型に関してであるが、ヤツの好みはひたすら”地上に舞い降りた天使がお花畑で微笑んでいる”ノリの非常にクラシカルなブツである。体操着やらスク水やら魚肉ソーセージだのアイスキャンデーだのカルペス原液だの、小道具は一切邪道であるらしい。……お花のかんむりかぶった天使がただそこに居た、その単純な画面だけで10分も20分も悠々トリップしていられるのである。
この現象をぱっつん師匠が分析するに、どうやらそこに初恋の思い出的イメージ風景が重ねられていると推測できるのではあるまいか、という。であるとするならば、ヤツにとって『北欧美少女ずかん』は聖典でありある種タブーであり、決してやましい目的のために所有しているのではないのではないかといえるのではないか、……よーするに、ぶっちゃけ、アレではナ二してませんよー……っと、――向こうでぱっつんが緊急バッテンマーク出してるのでとりあえず黙ろう。まぁいーけどね。たまにちょいちょいバイブル抱えて涙ぐんでたりするのはちょぉまじカンベンっす、とか思うけど、これからも思う存分好きなだけトリップすればよろしおすアル。
で、問題はもう一方の×××××××シリーズである。封印の書庫で初めてアレを手にしたときはさすがの私の好奇心もビキビキ音を立てて引き攣り気味だったものでアル。まったく、ドコをどう逆回転ひねりヘアピン宙返りカーブ重ねたらお花畑の天使がああも堕天使まっさかりコースに落ちてくるのか、神妙な面持ちでぱっつん師匠宣く、――それはね、よくわからないけど、つまりはギャップ萌え、ってことに落ち着くんじゃないかな、ある意味ひょーし抜けのお答えが返ってきた。
今日びのキャラクタービジネス、そこらへんないがしろにしてる方が逆に珍しいでしょーに、私は納得いかなかったが、何事もまずは基本を押さえるのが鉄則、と眼鏡を押さえて師匠は言う。はぁまぁそういうモンですかねー、しかしこの件に関してはあまり突き詰めて考えると(年上+やもめ+ワケありの過去+ギャップ)⇒⇒⇒最終的にはウチの大家のマッダーム★がうっかり脳裏に浮かんだり消えたりしてズガビーム!!!な事態に陥りかねんので、ふたりともそこそこに虎穴探求を切り上げることとする。
口直しにと師匠に手製のどろどろドーナッツを勧めたところ、師はぶるぶる青い顔して丁重に断りを入れてきた。えーっ、せっかく5時起きして(ゲームのやりすぎで眠れなかっただけアルけどッ☆)山ほどこさえたのにーぃ、次はぜったい食べてくんなきゃめっ★だゾ、つんつんσってやったら、それギャグなの本気でやってんのとぱっつん師に困惑された。
前々から聞こうと思ってたんだ、ギャグっててやってんならいいけど、本気だとしたらかなりセンス疑われるよって、――や、やーっだもー、本気なわけないじゃーーーんっっ、こんなん軽いお茶目じゃーんっっっ☆☆☆
ばしばし師を叩きながら、私は必死に取り繕った。心の内に♪OH YEAH!すさまじい嵐が吹き荒れていた。うっ、ウソだぁぁ!!! だって私、ギャルゲで推しキャラにさんざよろめかされた通りにやってんだよ?! なのにギャグ?! これがギャグ?! マジでやってんならニンゲンやめなきゃいけない感性のレヴェルってか! どどどどういうこと?! わからない! もう私何も信じられない!!!
私の足元で何かがガラガラと音を立てて崩れていった。私には希望の明日が見えない。私が私でアル私のあいでんてぃてぃの危機、私はいま、自分自身を見失いかけている。


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