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【中身見本】special 総集編

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『HAPPY TIME』


途中の部分の抜粋です。
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「いったいどうしたんだ、ハリー?」

聞き覚えのある声に、口元が緩む。
喜んでその手を握って、立ち上がると目の前に、大好きな相手が立っていた。
制服についた埃を払いながら、照れたように笑いかける。

「曲がり角を曲がるときに、額をぶつけちゃって……」
「よそ見でもしていたのか?」
「いや、めがねがないからね。僕の場合は近視に乱視まで混ざっているから、ものが歪んで見えるんだ。もう角を曲がったと思ったら、まだ壁だったみたい。だからタイミングが合わなくてさ」
苦笑しつつ、さすっていた額の手を下ろした。

「どう?跡がついてる?」
ドラコの顔が近づき、指先がそっと額に触れてくる。
「――少し赤くなってる。かなり痛そうだ。しかも赤くなったり、青い部分や、擦れて傷になっているところもあるぞ」
「……そうなの?結構な回数をぶつけたからかも。見えなくて」
白くて細い指をおでこに感じて、少しくすぐったい。
「そんなに傷があるんだったら、どこが元からの稲妻の傷か、分からなくなるくらいかな?」
ふざけたように問うと、ドラコは笑って
「まさか。そこまでは酷くないよ」
そう言って、顔が近づいてきたかと思うと、目の前が少し暗くなって、額の傷をドラコの舌先がぺろりと舐めるのを感じた。

「―――えっ?」

一瞬の触れてきたやわらかい感触に、驚いた顔で相手を見る。
「誰か来たらどうするの?」
「ちゃんと左右を確認したから、見られてないよ。それにとても痛そうだったし」
「もう、治った!」
ハリーはご機嫌でニコニコと笑う。
「現金だな、君は」
「君がキスしてくれたから」
「それぐらいで……」
「嬉しい」
包み隠さない言葉に、ドラコは真っ赤になりながら、それでもハリーの手を握った。

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続きは同人誌にて。
作品名:【中身見本】special 総集編 作家名:sabure