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緊急指令!鹿目まどかを抹殺せよ! リリカル☆マギカ(第2話

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第5章 戦争



 戦争が始まった。

 ――そう、それは
戦争としか言えなかった。

 今現在も、内戦を続けている次元世界もある。
 ――国同士が対立関係にあり、その軍隊が
戦闘状態にある世界もある。

 ――それでも、全惑星規模で、数億人の魔導師と
敵軍が戦う戦争など、ここ50年程は
なかった事例である。

 ――砲撃魔法の流れ弾が巨大なビル群を崩壊させていく。
 ……同様の流れ弾によって、広大な工場地帯が
火の海と化して炎上する。
 
 ――草原は燃え上がり、湖は蒸発する。

 ――高熱の大気が、風と雲を呼び、
あちこちで、台風と竜巻が暴れまわった。

 ――管理局の魔導師部隊が、射撃魔法を一斉発射すれば、
魔法少女達も、実体弾を連射して応戦する。
    
 ――古く美しい町並みが、粉々になって消えていく。

 ――大地が抉られ、美しかった山々が
その姿を醜く変えていった。

 ――倒れていく、名も無い勇者たち。

 自分達は、いったい何のために、戦っているのか、
――そんな疑問は、頭から消えていく。

 ……それでも、彼らは必死に戦っていた。

◇ ◇ ◇

 ヴォルケンリッターの4人は、
主人である八神はやてを、守るように、
その周りをぐるぐる回りながら、
まどか軍団に攻撃を加えていた。

「まどか軍団に反撃のスキを与えるなぁ!」
 シグナムが檄を飛ばす。

「おおともさ!」
 ヴィータが吼える!

「いくぞ!

 グラーフ・アイゼン!

 カートリッジ・ロード!」

 ヴィータの持つハンマー型アームドデバイス
(武器タイプの魔導演算機器)である
グラーフ・アイゼンが魔力カートリッジを
1発ロードした。

〔ギガント・フォーム! スペシャル・バージョン!〕

 ヴィータが、グラーフ・アイゼンを振りかぶると、
―― グラーフ・アイゼンは、一度、ヘッドパーツを
分解し、 ―― 空間から巨大パーツが出現して、
再合体し、超巨大ハンマーの形になった。

 ―― ヴィータの足元には、赤く輝くベルカ式魔法陣が
回転している。

「超轟天爆砕!」(ちょうごうてんばくさい!)

 ヴィータは、巨大ビルなみに、でかくなった、
グラーフ・アイゼンを天高く持ち上げる!

「ギガント・シュラーク!! 

 スペシャル・サイズ!!!」

 振り下ろされた超巨大ハンマーが、
――鼓膜が破れそうな――轟音をたてて、
文字通り、数百人のまどか軍団を、
ぺっちゃんこに、叩き潰した。

 ――「みんな、援護おおきに!」
 はやてが、近くの全員に念話で通信を入れる。

「みんなが、うまく護衛してくれるから、
ウチは安心して広域攻撃が撃てるわ」

「今回は、テスタロッサも
手を貸してくれてますから、楽勝です。
 ご安心を我が主(あるじ)」
 シグナムが、返事の念話を返す。

「それじゃ、もう1発いくで!」

 はやては、クロノ艦のオペレーター達から、
長距離用の照準調整サポートを受けている。
 ――『リインとユニゾンしていない』状態では、
特別なサポートを受けないと、長距離攻撃の
命中率が下がってしまうのだ。

 はやては、自分のアームドデバイス、
シュベルトクロイツを手に持ち、
上に高く掲げた。

 ――そして、『夜天の書』を開いて
詠唱を開始するはやて、――
「こよ、白銀の風……
 天よりそそぐ夜羽となれ!」

 はやての、眼前、『夜天の書』の上に、
白い魔力光が集まる!
 ――さらに集まった魔力光が、
はやての前方でミッド式の魔法陣となった。
 ――はやての足元にはベルカ式魔法陣が
出現している。

 ――はやての前方の、ミッド式の魔法陣の
周囲にさらに小型の、ミッド式の魔法陣が
4個発生する。

 ――前方の、大小のミッド式魔法陣、5個が
白く輝き始め……

「フレース・ヴェルグ!!」

 はやての詠唱により
――前方の魔法陣、5個から、白銀に輝く、
超長距離用、着弾炸裂魔法が発射された。

 『フレース・ヴェルグ』は、
遠距離広域型である、はやての真骨頂と言える
魔法で――同時に複数地点への発射が可能であり、
――その効果範囲の広さと、高い威力はもはや、
『殲滅兵器』の域にある。

 ――この魔法は、八神はやての
保有魔法の中でも、ほぼ最大に近い効果範囲を持つ。

 ――四方に発射された白銀の砲弾は、
着弾とともに白い大爆発を起こし、
『殲滅兵器』の名の通り、的確に、
そして冷酷に、鹿目まどか軍団を殲滅していった。

◇ ◇ ◇

「ペンダルシュラーク!」
 ――地味な技で、地味に戦っているのは、
シャマルだった。
 シャマルのアームドデバイス、
クラールヴィントは、サポート用のデバイスであり、
たいして攻撃性能は持っていない。

 ―― 一応、ペンデュラムを発射して、
敵を拘束したり、突き飛ばしたりは出来るが
――あくまで、護身用程度のモノである。

「ああ、もう!
 あの子達が、みんな魔導師なら、
リンカーコアをぶっこ抜いてやるのにー!」
 ――と、ぶっそうな文句をこいている、
シャマルに魔力刀を持った5人の鹿目まどかが、
襲い掛かった。

「キャアアアアア――――ッ!」
 ――悲鳴を上げたシャマルの目に、跳んできた
黒いカゲが映りこむ。

「?!」

「牙獣走破!!」
 ザフィーラが、魔力を帯びた飛び蹴りで、
まどか軍団を蹴り飛ばした。

 その鹿目まどか達は、
遠くのビル群まで弾き飛ばされ、
ビルの壁にめり込んだ。

「ザフィーラ?!」

「ケガはないか? シャマル」

「え? ええ。

 ありがとう。助かったわ」

「お前がやられたら、敵の動きが分からん。
 出来るだけ、後方に下がっていろ」

「分かったわ」

 シャマルの後退を
確認したザフィーラは、
無言で、敵軍に突っ込んでいった。

◇ ◇ ◇

「つき合ってもらって、すまんな、
テスタロッサ」
 シグナムは、戦友のフェイトに詫びたが――

「いいえ、適材適所と言うヤツです。

 私には、はやてのような広域攻撃魔法は
使えませんし、砲撃魔法も、なのは程の
射程はありません。

 やはり、高速での――接近戦・格闘戦が私の
得意分野ですから。

 今回のような集団戦闘では、はやてか、
なのはのサポート役の方が、
私の技能を生かせます」
 と、答えるフェイトだった。

「なるほどな。
 では――行くか!」

「はい! シグナム!」

 そう話しながら、二人は、
はやてを、狙って接近してくる
鹿目まどか軍団に突進していく。