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のび太のBIOHAZARD『THE NIGHTMARE』

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AREA6『脱出』


エレベーターヘの道は一本道ですぐに辿り着いた。のび太と燐はエレベーターを呼び出して、B3Fへ向かった。
やがてエレベーターはB3Fに到着し、扉が開いた。エレベーターを出ると、一本の廊下が延びており、真っ直ぐ行った所に扉があり、真上のプレートには『監禁室』と書いてあった。そして、左側の真ん中には自動扉があって、真上のプレートに『武器庫』とあった。更に右側の真ん中には、厳かな観音開きの扉があり、真上のプレートには『培養実験室』と書かれてあった。
「監禁室は真っ直ぐ行った扉の中だ。右の扉は培養実験室、左の扉は武器庫だ。後で寄ろう。まぁまずは仲間の救出が先だけどね。」
と、燐が言うと2人は奥の扉に向かった。そして、扉を開け、中に入った。扉の中は並んだ3つの鋼鉄の扉が在る他は、何も無かった。のび太は手前の扉から順番に扉の中を調べた。手前の2つは何も無かったが、一番奥の扉を調べた時にジャイアンを見つけた。
「ジャイアン!!」
のび太がそう叫ぶと、ジャイアンは扉の外ののび太の存在に気付いた。
「の、のび太じゃねえか!」
ジャイアンはのび太が居た事に喜んだ。そしてジャイアンは続ける。
「・・・・・・・のび太、悪ぃ捕まっちまった。」
ジャイアンはすぐにのび太に謝った。それにのび太は応える。
「大丈夫だよ、ジャイアン。助け合うのが仲間だ。それより早くここの電子ロックを解除しないとね。」
と、のび太が言うと、ジャイアンは言う。
「助かるぜのび太。・・・・・だけど後ろの檻にいる怪物共が今にも出て来そうだ。出来るだけ早くしてくれ!」
と、ジャイアンが言うと、のび太の後ろに居た燐が、
「あたしの出番ね。」
と、言いながら扉の横にあるパズル式の電子ロックを操作した。解除するまでには、約5秒程しか掛からなかった。
やがて電子ロックが外れる電子音がした。するとのび太が扉を開けた。
「ジャイアン早く!」
と言うとジャイアンは素早く扉の外に出た。
「心の友よ〜〜〜〜〜!!!」
と、ジャイアンは叫びながらのび太に抱き着いた。やがてジャイアンは離れてのび太に言う。
「ありがとなのび太。この恩は忘れないぜ。」
と、ジャイアンが言うと、ジャイアンはのび太の傍にいる燐に気が付いた。
「・・・ん?そこにいる白衣の人は誰だ?」
と、ジャイアンがのび太に訊くと、のび太は応える。
「ああ、この人は『牧野燐』という人で、ここの研究員で、ナムオアダフモ機関の社員だよ。」
と、のび太が言うと、ジャイアンは呟く。
「・・・ナムオアダフモ機関?何だそれは?」
ジャイアンがのび太にそう問い掛けた。するとのび太は応える。
「まぁ詳しくは落ち着いてから話すよ。まずはここから脱出しよう。」
と、のび太が言うと、のび太とジャイアンと燐の3人は監禁室から出た。すると、燐が2人に喋る。
「のび太、ジャイアン。右の部屋を覗いてみろ。」
するとのび太とジャイアンは言われるままに『武器庫』と書かれた右側の扉を開けた。
中は、あらゆる種類の銃火器と弾薬で溢れていた。
「こ、ここは?」
と、のび太が呟くと、燐が喋る。
「ここは、この研究所にある銃火器を保管しておく場所だ。この先、何があるか判らないから、武器を調達しておけよ。」
と、燐が喋ると、3人は各々のバッグにあらゆる種類の銃火器と弾薬を入れた。『武器庫』の中の物を全部入れると、3人は『武器庫』から出て、『小実験室』へ向かった。



その頃、小実験室では・・・
ガコン!
音を立てて、観音開きの扉が開いた。その音に気付いたスネ夫が振り向いて喋る。
「あっ、聖奈さん。のび太は見つかった?」
スネ夫がそう言ったが、聖奈はスネ夫の言葉を無視し、すぐさま喋る。
「それより、脱出用の車輌の起動コードは用意できましたか?」
と、聖奈が喋ると、スネ夫は応える。
「・・・まだ少し掛かりそうだ。だけど多分間に合うよ。・・・・・それで、のび太は見つかったの?」
スネ夫が聖奈にそう訊くと、聖奈は応える。
「ええ、のび太さんは諸事情で、別の所へ行っています。」
と、聖奈が言った。
それから、少しして、『小実験室』の扉が勢いよく開いた。扉を開けて中に入って来たのは、のび太とジャイアンと燐だった。
「のび太!それにジャイアンも無事だったのか!良かった〜!」
と、スネ夫が喋る。そして、後ろにいる燐にも気が付いた。
「あれ?後ろにいる人は誰だい?」
と、スネ夫が言うと、のび太は応える。
「こちらは、牧野燐さんだ。詳しい事は、落ち着いてから話すとして、まずはここから脱出しよう。スネ夫、『起動コード』の転送は?」
そののび太の言葉にスネ夫は応える。
「・・・気になる資料の解読や、資料の印刷をやっていたから、まだCD-Rに『起動コード』を焼いている最中だ。」
「・・・そうか。でも全員がここにいる必要は無いな。皆、荷物を整理したら、1階のエレベーターから、脱出用の車輌に移動しよう。」
と、のび太が言うと、のび太、スネ夫、ジャイアン、燐の4人以外、即ち、聖奈、真理奈、太郎、の3人は先に地下5階の列車の方に向かった。




暫くすると、CD-Rへの書き込みが終わった。
「よし、書き込みが終ったよ。」
と、スネ夫が言うと、ジャイアンが喋る。
「よっしゃ!それじゃあこんな所は、さっさとおさらばしようぜ!」
と言うと、4人は荷物を全て持ち、1階へ向かった。
1階へ向かう途中、1階と地下1階を結ぶ梯子に差し掛かった時、何かの声が聞こえた。
「オオオオオォォォォォォォォォォォォ。」
「ウワアアァァァァァァァ。」
「ウウウゥゥゥゥゥゥゥウウウウウウゥゥゥゥ。」
「ウアアアウウウ。」
「アアアアアアアアアア。」
「ウオオォォォォォォゥゥゥ。」
「ウァァァァァァゥゥゥゥゥゥゥ。」
その瞬間、梯子の反対側にある扉から一斉にゾンビがなだれ込んできた。
「わぁ!こんな所までゾンビが!!」
と、スネ夫が叫ぶ。すると、燐が話し掛ける。
「おい、ガキ共。アンタ等は先に行け!あたしがこのゾンビ共を一掃する!!」
と、燐が言うと、燐は懐から破片散弾榴弾(ボール爆弾)を取り出すと、扉に固まっているゾンビ目掛けて投げた。すると、破片散弾榴弾から、小型の爆弾が大量に拡散し、それらが一斉に爆発した。
「オオオオオォォォォォォォォォォォォ。」
「ウワアアァァァァァァァ。」
「ウウウゥゥゥゥゥゥゥウウウウウウゥゥゥゥ。」
「ウアアアウウウ。」
「アアアアアアアアアア。」
「ウオオォォォォォォゥゥゥ。」
「ウァァァァァァゥゥゥゥゥゥゥ。」
唸り声を挙げて、ゾンビ共は倒れた。燐は、ゾンビが動かなくなったことを確認すると、梯子を昇ろうとして、振り向いた。そこには、スネ夫とジャイアンは既に昇っていたが、のび太がまだ昇っていなかった。
「何だ、のび太まだ昇っていなかったのか。早く昇りなよ。」
と、燐が言うと、のび太が喋る。
「燐さん。さっきの爆弾は破片散弾榴弾ですよね。さっき助けてくれた時も、ロケットランチャーを持っていましたが、何でこんな武器を持っているんですか?」
と、のび太が喋ると、燐が応える。
「まぁ追い追い話すけれど、ナムオアダフモ機関がそんな兵器を普通に所持している組織って事さ。」