二次創作小説やBL小説が読める!投稿できる!二次小説投稿コミュニティ!

オリジナル小説 https://novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
二次創作小説投稿サイト「2.novelist.jp」

衝動SSまとめ④

INDEX|6ページ/6ページ|

前のページ
 

快新




2012/4/28更新

幼馴染という関係を壊せない快斗。
大学生設定です。

つづきます。









――――――――――――――――――――


「ねぇ新一?蘭ちゃんと何かあったの?」

「別に何もねぇよ。」

「じゃあ何で一緒に帰らないのさ。」

「バーロー、金魚のフンじゃねぇんだよ。」

「じゃあ調べ物って何なのさ。」

「おめぇこそ調べ物って何なんだ?」

「今は新一の話。」



調べ物と言い図書室に来た。

俺はもちろんそんな物は言い訳で調べるものなんか何も無い。
でも、新一が一緒に来てしまった以上、何か調べないとと思い、
「世界の秘宝」なんて分厚い本を手にしてしまった。

だが、同じ理由で一緒に来た新一も「世界の名探偵図鑑」なんて本を手にしていた。
俺も俺だが、新一も新一だ。
調べ物があるなんてことはすぐに嘘だと分かった。

なんでそんな嘘をつく必要があったのかと考えると、
先ほど別れた蘭ちゃんしかいない。
違う、関係無いと言うが、他に理由など思い至らない。


「新一、俺、相談乗るよ?」

「・・・・うるせぇ。」

「ねぇ、蘭ちゃんと――


「蘭、蘭ってうるせぇ!!!!!」


「・・し・・んいち?」

「・・・・・・・ちっ・・」

ガタタッと音をたてて立ち上がると、
新一は本を戻し、俺の腕を引き図書室を後にする。


「ちょっ・・・新一何処に!??」


誰も居ない講堂に入り、扉を閉める。
俺が新一を呼ぶ声が小さく響いた。


「なぁ、黒羽。
お前・・・蘭のこと好きなのか?」


俺は一瞬理解出来なくて、
でも理解した瞬間、心臓が一気に慌て出した。

新一がそんな勘違いしてるなんて思ってもいなかった。
このままだと二人の関係が崩れてしまう。


俺のせいで、あの綺麗な二つの笑顔が無くなる。



「誤解ッ・・・・・・・・・・」

「何、慌ててんだ?」

「違う。違うよ新一、」

「・・・好きなんだな。」

「違うっ!!!!!!!新一これだけは信じて。
蘭ちゃんは大切な友達だと思ってる。本当に、」


俺は二人の間だけは壊さないように、
二人の時間だけは邪魔しないように、

一緒に居たいと思う心を押し殺して。
こんなに我慢しているのに。


なんでそんな勘違いをされるんだ・・・・



俺が蘭ちゃんにそんな目を向けたことがあった?
俺が蘭ちゃんに触れたいと願ったことがあった?

俺が見てたのは


俺が触れたいと思ったのは




俺が好きなのは―――!!!!!!!


「・・・・そんな・・・嘘だ。」

「・・・黒羽?」

「・・・・違うよ・・違うって・・」

「おっおい、泣いてんのか!??」

「・・・違うって言えよ・・・」

「分かった。悪かった。
だから泣くな。な?おい、黒羽?黒―――



「・・・しんいち・・。」




「・・・黒羽・・。」




新一が大好き。

作品名:衝動SSまとめ④ 作家名:おこた