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WJネタバレ黒バス感想集

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183Q



ああ、ついに、次号が出た状態で前号の感想を書くことに……!!!
感想を書きたかったんですが、忙しかったり疲れていたりしたのと、最新号の発売が三連休のため土曜日だったから……。


洛山と秀徳の試合は86対70で洛山が勝利した。
しかし、洛山メンバーは粛々としていて、喜ぶというより山場を一つ越えてホッとしているような感じである。
それについて海常の主将・笠松は言う。
「勝って当然、優勝以外はすべて失敗。
最強たるべきそのプレッシャーは想像を絶する。
絶対負けてはならない。それが帝王の宿命だ」

あー、なんか、それイヤだなー。
大変そう……。
そんな洛山の主将なんですよね、赤司は。
やっぱり赤司には、ゆるくてどっしりとしたむっくんがいてほしい。

赤司に緑間が近づいていく。
そして、手を差しだした。
「負けなのだよ。
だが次は必ず秀徳(ウチ)が勝つ…!」
少し間があってから、赤司は返事をする。
「僕からは礼を言うよ、真太郎。
久しぶりにスリルのある試合(ゲーム)だった…だが、
悪いが、その握手は受けることができない。
勝利を欲するなら、もっと非情になれ。
勝利こそがすべてだ。
僕はお前達の敵であることを望む」
「……そうか。
変わらないな、赤司…、あの時から。
だが、それでも、次は勝つのだよ」

このシーンについては色々と想像してしまいます。
赤司は緑間の握手を拒否したわけですが、同時に助言もしています。
自分が悪役になっても相手を成長させたいのかな、と想像したりします。
そして、その心を閉ざしてしまっている感じの赤司を、緑間はどう思っているのかな、と考えたり。
緑間は「あの頃から」ではなく「あの時から」と言いました。
つまり、帝光中学時代からずっとそうだったわけではなく、帝光中学時代のある地点でなにかがあってそれから、と見ることもできます(もちろん、帝光中学時代からずっととも見ることはできますが)。
ある時点から、赤司が心を閉ざすような感じになってしまったとしたら、それを副主将であり将棋をよく一緒にしていた緑間はどう思ったのか。
緑間が赤司に勝ちたい理由が、今までずっと負けつづけてきたから、だけではないような、そんな妄想をしてしまいました。

負けて肩を落とす秀徳メンバーに、主将の大坪が声をかける。
「全員、胸を張れ!!
退場するまで、だらしない姿を見せるな!
戦ったのはオレ達だけじゃない。
応援席前に整列!!」
大坪の眼には涙が浮かんでいた。
その大坪のほうを向き、うなずく、宮地と木村の眼にも涙が浮かんでいる。
秀徳メンバーは応援席のまえに肩を並べる。
「応援、ありがとうございました!!」

そして、コートから離れていく秀徳メンバー。
高尾は歩きながら、背後にいる緑間を振り返らずに言う。
「ベスト4かー、まーこんなもんっしょ。
よくやったよ、あの洛山相手に」
だが、緑間は黙っている。
すると、高尾は少しだけ振り返った。
「アレ? 真ちゃん、傷心やばい?」
横顔だけ向け、しかも髪のせいで眼は隠されている。
「…けどワリ」
高尾はふたたび顔を前に向けた。
「今はちょっとなぐさめてやれねーわ」
その高尾のうしろ姿を緑間は眺め、少ししてから言う。
「…フン。
だろうな」
高尾は強く眼を閉じ歯を食いしばって泣いていた。
緑間の背後のコートのほうからは歓声が聞こえてくる。
「だが、オレもだ。
悔しいな、
…やはり
負けるというのは」
そう返事した緑間の眼から涙がこぼれ落ちていた。

うわわわわわわ!!!!
高緑高緑高緑!!!!!!!
高尾マジハイスペック彼氏!!!
「なぐさめてやれねーわ」ですって!
てことは、できれば「なぐさめてやりたい」と思っているし、自分がこんな状態でなかったら緑間をなぐさめていたってことですね!
なんてゆー気遣い、ってか、彼氏!
高尾は緑間よりも背が19?低いですが、やっぱり攻めだと思います。

一方、観客席の紫原と氷室。
紫原が感想を言う。
「16点差…、まーこんなもん〜〜?
内容的には、もっと競(せ)っててもおかしくなかったけどね〜」
その横で氷室は考えていた。
無冠の五将と呼ばれる三人の破壊力と、それをまとめる赤司の統率力。
だが、違和感があった。
決して手を抜いているようには思えなかったが、それでも、はたしてあれが洛山の全力だったのだろうか。
あれは赤司征十郎の全力だったのだろうか、と。
「どしたん室ちん〜?」
「いや…、
なんでもない」
ただの強豪校とは何かが違うと氷室は感じていた。
「底知れない強さだ。
洛山高校…!」

こうして洛山高校対秀徳高校の戦いは幕を閉じた。
そして。
息つく間もなく、次の激闘が幕を開く。

電光掲示板には、さっきまでとは違い、誠凜と海常の名が表示されている。

誠凜と海常の選手たちがコートで練習している。
しかし、その様子は静かである。
けれども、練習時間の終わりが近づいてきたとき、笠松が黄瀬に声をかける。
「オイ黄瀬、なんかアイサツしとけ」
黄瀬はボールを手に持ち口元に笑みを浮かべた。
そのあと。
「ヘイ!!」
誠凜メンバーに呼びかけた。
黒子と火神は振り返って黄瀬のほうを見た。
直後、黄瀬は動く。
フリースローラインで踏み切り、ゴールへと跳んだ。
そして、シュートを決める。
会場内がどよめいた。
黄瀬は誠凜メンバーに告げる。
「宣戦布告、ってヤツっス」
それを見て、降旗たちは「火神と同じくらい跳んでる…!?」と青ざめる。
だが。
「なにボサッとしてんだ、ダァホ!!」
日向がキレた表情で火神に向かって怒鳴る。
「お返し。
本家、見せつけろ」
ボールを火神にパスした。
「…ウス!」
火神は明るい表情でボールを受け取り、さらに、走り出しつつボールを黒子にパスした。
火神の足がラインを踏み切った。
跳躍する。
黒子がボールをゴールのほうに放った。
そのボールを、火神が宙で捕らえてゴールへと押しこんだ。
ふたたび会場がどよめいた。

「主将(キャプテン)」
黒子が日向に話しかける。
「ずっとおさえてたんですけど、ダメです。
ワクワクして、開始が待ちきれません」
日向が返事をする。
「ダァホ、オレらもだ。
そんで、相手もだ」
海常メンバーの顔には楽しそうな笑みが浮かんでいる。

「それではこれより準決勝(セミファイナル)第二試合、誠凜高校対海常高校の試合を始めます」
会場にアナウンスが響き渡った。

「さあ、行こう。
好敵手(ライバル)を倒しに」

以下、次号!



洛山対秀徳戦から、綺麗に切り替えて、さわやかに誠凜対海常の試合が始まりましたね。












作品名:WJネタバレ黒バス感想集 作家名:hujio