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DQ4F

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第十三章「うれしい出来事」



 アリーナの頼みで一行はガーデンブルグへ行く途中、テンペとフレノールに寄り道をすることにした。
アリーナたちが立ち寄ったその後の街の様子を見たかったのである。
ソフィアはサントハイム組とともにテンペの村に来ていた。
この村はかつてアリーナたちが、いけにえを要求する魔物を退治したところである。
村人たちはアリーナ一行を覚えていて、しきりに感謝の言葉を口にした。

 まず村長のところに行ってみる。
すると村長は、娘のニーナに赤ちゃんができたことをうれしそうに話してくれた。
ニーナは以前アリーナが来たとき、いけにえとして差し出されようとした娘である。
その後恋人と結婚し無事妊娠したのであろう。
早速ニーナの家へ行くと、幸せに暮らしているようであった。
しかしこの村でも地獄の帝王の噂が聞こえてきた。
ソフィアは一刻も早く真相を突き止めなくてはならないことを痛感し、村を後にした。

 次に一行はフレノールを訪れた。
アリーナたちは以前、この街に滞在していたアリーナの偽物メイが誘拐されたのを助けたことがある。
だがその際身代金として、この街の宝である黄金の腕輪を、誘拐犯に渡さなければならなかったのである。

 さて一行は街の中を見て回っていた。
途中、墓守の男が黄金の腕輪について詳しいという話を聞いたので行ってみる。
その男の話によると、黄金の腕輪はもともと魔術や錬金術に使われるもので、暗黒の力を増幅する作用があるとのこと。
ソフィアは、よくそんなものを街の宝にしてたわねと思った。

 今度は宿屋に入ってみる。
二階に上がると、大男がけがをしてベッドに寝ており、そばで踊り子の格好をした女性が看病をしていた。
おそるおそる話し掛けてみる。
すると、女性の方はキングレオ城に連れ去られ、進化の秘法に使われるところを逃げ出して来たとのこと。
そして兵士に追われているところを、この大男・オーリンが瀕死状態であったにもかかわらず助けてくれたそうである。

 次にオーリンに話し掛けると、自分は錬金術師のエドガンという人物の弟子だったという。
錬金術師のエドガン? と一行は顔を見合わせる。
すぐさまアリーナとクリフトが、マーニャとミネアを呼びに行き、二人はすぐにやってきた。
そしてオーリンの姿を見るやいなや泣き出した。
自分たちをかばい、死んだと思っていたオーリンが生きていたからである。
オーリンは二人と別れた後の経過を話し、改めて進化の秘法を闇に葬るよう頼んだ。

 二人に別れを告げ、一行は馬車へ帰って行く。
進化の秘法を葬り去るにはデスピサロを倒す以外ないのではと、ソフィアは感じていた。

作品名:DQ4F 作家名:malta