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DQ4F

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第十四章「麗しのガーデンブルグ」



 ソフィアたちはガーデンブルグへ通じる道を探していた。
バトランドの大臣の言う通り、洞窟の跡らしきものは見えるものの、火山の噴火ですべて埋まっていた。
そのとき大臣はこうも言っていた。
マグマの杖があれば岩山を溶かせると。
杖はサントハイムで既に回収済みである。
ソフィアは洞窟の跡らしきところにマグマの杖を投げつけてみた。
なんと岩山が崩れ落ちていく。
かくしてガーデンブルグへの道は通じた。

 やっとガーデンブルグへ到着した。
ここは女性の園。
男性陣がみなパーティー入りを希望する。
公平を期すためくじ引きで決めることにしたらしい。
男性陣がくじを引いているのを、女性陣はあきれて見ていた。
くじに外れたのはクリフトである。
クリフトさん私が換わりましょうか、とソフィアが微笑みながら言うと、クリフトは青ざめて首を振った。

 城の中は確かに見渡す限り女性しかいない。
城を守る兵士もみな女性である。
まず一階の人々から話を聞いて見る。
ここでも地獄の帝王の噂が聞かれた。
さらに、地獄の帝王や勇者、そして竜の神様などの繋がりを研究している人もいた。
あるシスターは女王からもらったブロンズの十字架を大切な宝物だと話していた。

 次に二階に上がってみる。
玉座に女王がいるので、天空の盾のことを聞いてみようと話し掛けた。
するとこの国は他国との接触を絶っているとのことで、早々にこの国から立ち去るように言われてしまった。

 途方にくれた一行が一階に降りると、先ほどのシスターの部屋で詩人風の男が何かを探している。
不審に思った一行は、その男に話し掛けてみた。
すると男はタンスの中を調べるように言い残し、部屋から出て行ってしまった。
一行が追いかけようとすると、シスターが戻ってきて大声を出した。
どうやらソフィアたちがブロンズの十字架を盗んだと思ったらしい。
ソフィアが先ほどの男のことを説明しようとしたが、女兵士たちに有無を言わさず牢屋へ入れられてしまった。

 しばらくして女王がお呼びだと言われ、牢屋を出て女王の前へ連れてこられた。
女王の尋問が始まる。
ブロンズの十字架を盗んだかと聞かれたのでソフィアは否定した。
女王はしばらく考えた後、身の潔白を証明するため真犯人を捕えてくるよう一行に命じた。
ただし、仲間の一人を牢屋に残すという条件がついた。

 直ちに女兵士に連れられ牢屋に戻る。
ソフィアは悩んだ末、トルネコさんごめんなさいと牢屋に残ることをお願いした。
トルネコも自分だと思っていたようで、にこやかな顔で了解してくれた。

 牢に残ったトルネコの代りにクリフトを入れ、一行は真犯人探しに向かった。
しばらく行くと洞窟があるので入ってみる。
立体的な迷路と、現れる魔物の炎や吹雪に悩ませられながらも、最下層の部屋にたどり着いた。
そこには、城で見た詩人・盗賊バコタがいた。
バコタはソフィアたちを見かけると、階段へ向かって逃げ始める。
だが全員でバコタを取り囲む。
逃げられないと悟ったバコタは一行に襲いかかってきた。
バコタはヒャダルコとスクルトを使ってくる。
すかさずクリフトがマホトーンを唱え、ブライがルカニを使う。
もはやバコタは敵ではなかった。

 バコタを倒すとすぐにガーデンブルグの女兵士が現れた。
一行にわからぬようついていき、困ったときには力になるよう女王に言われてきたと、彼女は説明し、バコタを連行していった。
この洞窟をついてくるとはあの人も強いのねとソフィアは思った。

 さてガーデンブルグ城に戻り女王に報告すると、労いの言葉をもらい最後のカギを手渡された。
さらに地下室にある天空の盾ももらえるという。
一行が喜んでいると、女王が思い出したように、かつて魔物が住んでいたという村・ロザリーヒルが南にあると教えてくれた。
ソフィアは、以前イムルで見た夢に出てきたエルフのロザリーを思い出し、彼女がいるのはおそらくそこだろうと考えた。
そして礼を言い、女王の下を去った。

 まず牢屋に向かい、トルネコに謝り牢屋から出す。
トルネコは番兵の女性と話をして過ごしていたようである。
番兵にあいさつをすると、トルネコは馬車へ戻って行った。
ソフィアたちも地下室に向かう。
番兵の女性は名残惜しそうに見送った。

 さて地下室には今まで開けられなかった門がある。
最後のカギを使い門を開く。
宝箱を開けると中には銀色に光り輝く天空の盾があった。
ソフィアは天空の盾を装備してみる。
それだけで数倍強くなった気がするのであった。

 一行はガーデンブルグを後にし、ロザリーヒルへ向かった。
馬車の中でソフィアは天空の盾をトルネコに見せた。
トルネコの鑑定では、戦闘中に使うと何らかの効果があるという。
ソフィアは何の効果なのだろうと思った。
そして次の目的地を思い出し、ロザリーのことを考えるのであった。

作品名:DQ4F 作家名:malta