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バズーカ部長
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ACⅤ-全てを焼き尽くす暴力-

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邂逅



「…各機へ通達、レジスタンスの主力部隊は市街西部へと後退中…」

無機質な女の声がヘルメットに内蔵された無線機から流し込まれる。

「…これを追撃し殲滅する事、以上があなた方の任務です」

高射砲が飛び交うビル街を、ACをぶら下げた大型ヘリが縫うように飛んでいく。一機ではない。地上からの攻撃は苛烈だが、それを食らって余りあるほどの大部隊だ。こんな事が出来るのも〈企業〉と〈代表〉の権力の力だろう。

「…申し遅れました 今回の作戦遂行の補佐を担当致します、キャロル・ドーリーと申します、お見知り置きを。既に戦闘は始まっています。活躍を期待します」

大した活躍などいらないだろう、数でも機体の性能でも企業が勝っているのは明白だ。

と思ったのも束の間、ガコッと小さな衝撃と共に俺を乗せたACは戦場へと落下していった。

俺は脚部と腰部に装備されたバーニアのスイッチを入れる。この操作だけでACは地表に着地できる。俺のACは高層ビルに挟まれた高速道路に着地した。着地と同時にメインシステムの切り替えを行う。

『メインシステム、戦闘モードを起動します』

さっきのオペレーター以上に無機質なガイド音声が響く。もう聞き飽きた声だ。

俺は目の前の障害を排除しつつ先へ進んだ。戦車部隊も戦闘ヘリも、ACの敵ではない。

AC、〈アーマード・コア〉とは機動兵器だが、使用感としては強化服に近い。強靭な装甲とカスタマイズによる汎用性、人型ならではの三次元的な機動等、通常兵器に対し一定以上のアドバンテージを持つが、現代とは異なる技術が使われているために量産やコアの修理が出来ない。そのため数を揃えることは難しく、一概に最強の兵器とは言い難い。

とはいえ今回の相手は度重なる戦闘で消耗したレジスタンスの掃討。使い古しで安物の俺の機体でも問題なかった。

「ドーリー君、私だ。主任はどこにいる、追撃部隊の指揮を執る手筈ではなかったのか?」

全く関係ない通信が割り込んできた。通信ヘリが近いのだろうか。

「申し訳ありません警備隊長殿、あの方は…少々気紛れでして」

警備隊長とは〈代表〉の直属の部隊長だ。〈主任〉とはおそらく〈企業〉の人間だろう。

「代表は期待を裏切られることを何よりもお嫌いになる」

代表のご機嫌取りか。いい身分だ。

「我々は〈企業〉です。対価に見合うだけの戦果は保証します。お立場の心配は無用かと」

「フン…賢しい女は好かんが…」

「恐れ入ります」

図星を突かれた警備隊長の強がりも、キャロルは誉め言葉と受け取ったようである。

「レジスタンスがヘリで脱出を図っています。離陸する前に撃墜してください」

キャロルからの通信と同時に各ACへガイドルートが送信される。俺は自分に割り当てられたターゲットへ向かった。