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星歌舞闘戦姫AKBGFD EVOL 第1章

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ランドロス、閃光に散る


ガラパゴス州軍第75師団旗艦・大型陸戦艇(ランドバトルシップ)・「ランドロス」
ゴオオオオオオオ・・・ガラガラ・・・ドゴオオオオオン・・・バゴオオオオオン・・。
炎に包まれる「ランドロス」。武装も大半以上を失い、機関部もやられ、行動不能に陥る。そんな中、「ランドロス」から退避を開始する兵士達の中には大佐の姿が・・・・。
ドーン・ディニンガー少佐「大佐!。ここが危険です。退避してください。」
スティーブン大佐「・・・・・少佐、私はここに残る。」
ドーン・ディニンガー少佐「!!・・・た、大佐・・・何を!?・・・。」
スティーブン大佐「もうこの艦は、奴等を攻撃する手段を失っている。だが、囮にすれば、ある程度時間稼ぎができる。ここで、奴等を食い止める。その間、部下を引き連れて、残存部隊を集めて、ここから脱出してくれ。この艦を自爆させる。」
ドーン・ディニンガー少佐「!!・・・し、しかし・・・。」
スティーブン大佐「・・・少佐、私は多くの部下を失った。せめて、最後は軍人として貫きたいのだよ。指揮権は君に任せる。後は任せる・・・。」
ドーン・ディニンガー少佐「・・・大佐・・・。」
スティーブン大佐「・・・少佐、最後まで私に付いてくれて、ありがとう・・・。」
ドーン・ディニンガー少佐「・・・た、大佐・・・・御武運を・・・。」
スティーブン大佐「ああ・・・君もな・・・。」
ドーン・ディニンガー少佐は残った部下達を引き連れて脱出、艦に残ったスティーブン大佐は、艦の自爆装置を操作していた。目の前に迫るガフラン達。そして・・・。
スティーブン大佐「・・・・来たか・・・・主よ救いたまえ・・・・。」
カチッ・・・・カァァァァ・・・・チュドオオオオオオオオオオオオンンンンンン・・・・。
スティーブン大佐が押した自爆装置で、一瞬して大爆発を起こし、無数のガフランを巻き込んで消滅する「ランドロス」。凄まじい大爆発に唖然として見るアムリ達。
華凶院アムリ「・・・い、今のは、一体・・・。」
日奈森亜夢「・・・・。」
エウレカ・レントン「・・・・」
破壊された「ランドロス」の跡地では、周囲は焼け野原と化し、ガフランの大半以上は大爆発によって、大破、行動不能になっていた。しかし・・・・・。
・・・・ガラッ・・・ズザアアアア・ズザアアアア・ズザアアアア・・チュチュチュチュウウウウウン・・・・・バサアアアアアア・・・・・ヒュウウウウウウウウウウウン・・・・。
残骸や焼け野原の中から僅かに生き残ったガフラン3機が出現し、空へ飛び出した。さらに、目標をアムリ達が乗るホバートラックを目掛けて向かってきた。
ガラパゴス州軍兵士2「くそっ!!。あの爆発に巻き込んでも、まだ生きてやがった。」
ガラパゴス州軍兵士3「ど、どうする!?。」
ガラパゴス州軍兵士1「宇宙港まで走れ!。振り切るんだ!!。」
ガラパゴス州軍兵士3「あ、ああ・・・わかった。」
急いで、宇宙港へ向かうホバートラック。そこへ、
ベン・バーバリー中尉「ここは俺達が足止めにする。お前達は宇宙港へ行け。」
ガラパゴス州軍兵士1「!!・・し、しかし!!。」
ベン・バーバリー中尉「どの道、奴等を倒さない限り、生き残れないぞ。フッ、まあ、俺の部隊も僅かこれだけだ。最後は奴等に思い知らせてる。後は任せたぞ。行くぞ。曹長。」
パパ・シドニー・ルイス曹長「はっ!。」
ガラパゴス州軍兵士1「・・・中尉・・・御武運を・・・。」
高機動車両「ラコタ」で足止めすべくガフランに向かうベン・バーバリー中尉を敬礼して見送る兵士。残りの半数以上は足止めに向かったため、護衛はカーゴトラック4台、ミサイル搭載トラック「ブルドック」5台、有線ミサイルカー2台、61式戦車5両、計16台のみとなった。
ガラパゴス州軍兵士1「しっかり掴まってろ!。振り切るぞ!!。」
華凶院アムリ「は、はいぃぃぃぃ!!。」
日奈森亜夢「・・ん、んん!!・・・。」
エウレカ・レントン「・・・・・・。」
猛スピードをあげるホバートラック。しかし・・・・。
ドガアアアアン・・・ボゴオオオオオン・・・ドガガアアアアアアアン・・・・。
護衛のカーゴトラック2台と「ブルドック」2台が破壊された。突然の攻撃に驚くアムリ達。そこへ、突然、姿を現したメタゾード「バクト」が現れた。
ガラパゴス州軍兵士1「なっ!、姿を消すことが出来る機能を持っていたのか!?。」
そこへバクトへ攻撃を試みる61式戦車やブルドック、有線ミサイルカー。しかし、バクトには通常火器は無力化、逆に反撃を受け、破壊される。
チュドオオオオン・・・バゴオオオオオン・・ドオオオオオオン・・・ゴオオオオオオ・・・。
残った護衛は、カーゴトラック2台とブルドック2台、61式戦車2両、計6台のみであった。さらに、ガフラン5機とバクト2機が現れ、次々と破壊される車両。
ドガアアアアン・・バゴオオオオオオン・・・チュドオオオオン・・・ドオオオオオン・・・。
最後に残っているのは、ホバートラックのみであった。逃げ切ろうとするホバートラックの前にバクトが現れ、五連ビーム砲を放った。その攻撃で、ホバートラックが横転した。
ガラガラ・・ガラガラ・・・ドガッ・・ガシャアアアアン・・・・・・
横転して仰向けになったホバートラック。中からアムリ達が出てきた。
日奈森亜夢「はあ、はあ、はあ、はあ・・・アムリ、無事!?。」
華凶院アムリ「はわぅぅぅ・・・・ぶ、無事です・・・エウレカさんは?・・・。」
エウレカ・レントン「・・・・・・。」
華凶院アムリ「だ、大丈夫みたいです・・・・・はわあああっ!!。」
アムリが見たものは、仰向けになったホバートラックに挟まれ、血だらけになった兵士の姿だった。すでに重傷を負っており、動かすことが出来ない模様・・・。
華凶院アムリ「だ、大丈夫みたいですか!?。今、助けます!!。」
ガラパゴス州軍兵士1「・・・う、うう・・・い、いや・・・いい・・・私は・・・・どうやらここまでのようだ・・・・君たちも早く・・・ここから逃げるんだ・・・・。」
華凶院アムリ「!!・・・で、でも・・・。」
ガラパゴス州軍兵士1「・・・こ、この傷だ・・・ど、どのみち・・長くは・・・助けられない・・・この先・・・3キロを進めば・・・ファイサル宇宙港に・・・着くはず・・・私に構わず・・・・行ってくれ・・・・後は・・・任せて・・・ここで・・奴等を食い止める・・・・。」
華凶院アムリ「そ、そんな・・・この傷では無理です・・早くここから・・・。」
日奈森亜夢「アムリ!!。ぐずぐずしないで、早く行くわよ。」
華凶院アムリ「あ、あむちゃん!、でも、あの人を置いとくわけには・・・。」
日奈森亜夢「あの人は自分のことより、あたし達を宇宙港まで送り出すことだけを考えていたのよ。あの人の思いを無駄にしないの。分かった!?。」
華凶院アムリ「・・・・・は。はぃ・・・・・・・。」
あむ達と共に市街地へ走るアムリ。兵士の事を思いながらその場から去った。そこへ、バクトが現れ、アムリ達を追いかけようとした。そこへ、銃声が鳴った。
パァァァン、パァァァン、パァァァン・・・・・チュチュチュチュウウウウウン・・・・・。