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Muv-Luv MSigloo 2 黙示録1998

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第3話 京都の死線を越えろ


1998.6.31
14:30
嵐山補給基地 ブリーフィングルーム
「気を付け!中隊長に敬礼!」
「「「「「ーーーッ!」」」」」
「・・・・・」
歳は若干16、7の少女ら5名の前で中隊長である自分は立っている。
その中には、唯依ちゃんがいた。
「帝国衛士学校第21予備兵役隊5名、只今をもって第63帝都防衛中隊への編入を許可願います!」
「よろしい。許可する」
その後、作戦内容を通達する。
彼女たちは神妙な面持ちでメモをとっている。
「・・・で、君達に乗ってもらうMSはこれだ」
そう言い手元のコンピュータを使い、スクリーンに表示する。
「MMS-08C、松風だ」
彼女らはスクリーンに写し出されたデータに釘付けになっていた。

MMS-08C 松風
全高 18.0m
全備重量 75t(CWS装備時 85t)
ジェネレータ出力 1730kw
装甲材質 超硬スチール合金
兵装 120mmマシンガン
280mmバズーカ
プラズマサーベル
試作型ビームバズーカ
CWS装甲

この松風のステータスに驚きを隠せない彼女たち。では、さらに追い討ちと行かせてもらおう
「この機体の特徴は数種類あるCWS装甲である。どのような戦局にも対応できる用なコンセプトで開発された機体だ」
「「「「・・・・・」」」」
呆気にとられる彼女たち。
しかし、一人は違った。
「・・・で、この機体の欠陥はなんですか?オリヴァー・マイ大佐」
・・・唯依ちゃんである。全く、鋭いな。
「二つある。生産性の悪さとパイロットの生死を省みない設計である。ということだ」
「「「「!!?」」」」
「・・・なぜですか?」
唯依ちゃんが続けて質問する。
「機動性能を限界まで引き上げたせいだ。一応、対Gシステムの導入で幾ばくかはマシになったものの、それでも・・・学徒兵には難しいだろうな」
「「「「「・・・・・」」」」」
「でも・・・・・僕は隊長として、設計に関わった人間として、そして・・・」

「一人の男として、君達の物語をここで終わらせるつもりはない」
「「「「「!!!」」」」」
「生きて・・・また皆で集まれることを祈る。以上!」
そして、第63帝都防衛中隊の隊員20名は隊長であるマイに敬礼をした。

15:24
BETA軍、帝都絶対防衛線まで約130km
作品名:Muv-Luv MSigloo 2 黙示録1998 作家名:mkmk0829