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ピカリーノ0000
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魔法少女リリカルなのはA’s〜孤高の改造人間と夜天の主〜

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第三話 出会いは突然に



第三話 出会いは突然に
謎の仮面の男との戦いから1ヶ月、本郷とはやては、平穏な生活をしていた。尚、はやての主治医である石田先生には、本郷は家の親戚だと話している。そんな生活の合間を縫って本郷は、はやての両足の麻痺の原因を石田先生と共に調べていたが、結局原因は判らずじまいだった。

この時本郷は、あの時戦った仮面の男が原因を知っているかもしれないという仮説を立てた。あの仮面の男は何かを知っている。やつとまたコンタクトできれば・・・

そんなことを思いながら本郷は、この1ヶ月を過ごしていた。

そんなある日。

「そうかぁ。明日ははやての誕生日なのかぁ。明日どこか行こうか?」

電話の留守電を聞きながら本郷は呟くように言った。留守電の内容は石田先生で、誕生日祝いの言葉だったのだ。それを聞いたはやては、笑いながら返した。

「ええなぁ、じゃあ海に連れてってえな」

「海かぁ、確かに海鳴の海は綺麗だからなぁ」

本郷は以前、はやてから海鳴の地図を渡され、海鳴のいろんな場所を見てきたが、中でも海は絶景だったのだ。

「さ、もう遅いから、今日は寝ようか」

「そうやな~」

時刻はもう九時を過ぎていた。本郷は、はやての車椅子を押しながら、寝室に向かった。

「じゃ、お休み」

「お休みや」

本郷は、はやての部屋から出ると、庭に出た。星空を見るためである。星空を見る本郷、その顔は少し悲しげだった。

「(この時代にショッカーが活動していないのを見ると、恐らく元の時代で誰かがショッカーを壊滅させたに違いない。では、俺は何で未来に来たんだ?こんな平和な世界で、俺は何をすればいいんだ?)」

そんな事を考えていた、その時!

「っ!?」

改造人間である本郷猛は、常人よりも神経が優れいる。この時、はやての部屋から謎の気配を感じ取っていた。胸騒ぎがした本郷は、直様はやての部屋に向かった。

「はやて!」

はやての部屋に着いた本郷の眼に写ったのは、表紙に剣十字の模様のある本が、浮遊しながら鎖を引き千切る様に開こうとしていた。

「た、猛兄!」

驚いてるはやてに眼をやった本郷は、はやての前に立った。

「俺の後ろに!」

「う、うん!」

はやては、本郷の背中に隠れた。それと同時に鎖が切れ、本が勢いよく開かれ、ページが物凄いスピードで捲られていき、そして・・・

『Ich entferne eine versiege jung.』

突如、浮遊する本が途轍もなき光を発した!思わず目を隠す本郷。光が収まり、本郷が目の前を見ると、そこには、黒い服に身を包んだ四人の男女が現れていた。

「闇の書の起動、確認しました」

「我等、闇の書の蒐集を行い、主を守る守護騎士にてございます」

「夜天の主の元に集いし者」

「ヴォルケンリッター、何なりとご命令を」

現れたのは、

ピンク色の髪をポニーテールで結んだ長身の女性と、

紅い髪を三つ編みの後ろに二つ結んだ少女と、

金髪のショートヘヤーのどこかおっとりした女性と、

銀髪の髪に犬耳を生やした筋肉質の巨漢だった。

本郷は片膝を着いた四人を見ながら、顔を崩さずに考え込んだ。

「(闇の書?ヴォルケンリッター?もしや、はやての下半身不随に何か関係しているのか?それに主とは一体?)」

「おい、貴様」

本郷が必死にIQ600の頭脳をフル回転して考えていると、ピンク色の髪の女性が剣を本郷に向けて睨んでいた。本郷は、まず四人を落ち着かせようと、四人に話しかけた。

「待ってくれ。何も僕は、君達に危害を加えようとは思っていない。僕は、この子の親戚の本郷猛という者だ。敵じゃない。だから、そんな物騒な物は絞まってくれないか」

「主の・・・親戚?」

本郷の話を聞いた女性は、信用できないのか、そのまま剣を本郷に向けたまま、本郷に質問した。

「信用できんな。貴様、本当に主の親戚なのか?」

「本当だ。信用できないのなら、はやてに聞いて・・・はやて?」

本郷がはやての方向を振り向いたが、はやては何の反応もしなかった。赤毛の少女がはやてに近づくと、その様子を見て、直に理解した。

「なぁ、こいつ気絶してるぞ」

「「「えぇっ!?」」」

「何っ!?」

少女の言葉に驚く四人だが、直に動いたのは本郷だった。

「恐らく強い光を見たことによって気絶したんだ。もしもの時がある。直病院へ運ぼう!」

気絶したはやてを抱えながら、本郷は部屋を出た。そして四人は、本郷を追いかけるかの様に部屋を出て行った。

これが、本郷猛と、ヴォルケンリッターの出会いでもあり、新たな戦いの始まりでもあった。






???????

『ついに闇の書が目覚めたか・・・』

謎の通信音が、地球の絵を爪で掴む鷲のオブジェの中央にある電球が、緑色に点滅しながら聞こえた。

「首領、ついに時が来たのですね」

その声を聞いた一人の女性が、敬語で返事をした。

『その通りだ・・・暗黒魔導師よ、直ちに活動を開始せよ!』

暗黒魔導師と呼ばれた女性は、何らかの呪文を唱え始めた。

「・・・・・・・・・・・・・」

女性が呪文を唱えると、無数の魔方陣が出現し、そこから、数々の怪人達が現れた。その中には、かつて仮面ライダーによって倒された怪人たちも入っていた。

女性は呪文を唱え終えると、オブジェの方向に振り向くと、高らかに宣言した。

「これより、ショッカー海鳴支部、活動を開始いたします!」

暗黒魔導師の宣言と共に、次々と室内に明かりが灯り、その全貌を露にした。そう、この集団こそ、本郷猛を改造した元凶にして、仮面ライダーが戦う悪の秘密結社、ショッカーなのである。

今、宿命の歯車が、回ろうとしていた。はたして、本郷猛は、ショッカーの野望を止めることが出来るのだろうか?



次回予告
我等の仮面ライダーを倒すべく、ショッカー海鳴支部が送り出した最初の刺客は、『怪奇蜘蛛男』海に来たはやて達を襲うショッカーの魔の手!はたしてライダーは、復活した蜘蛛男に勝てるのだろうか?今、宿命の戦いのゴングが鳴る!次週仮面ライダー『怪奇蜘蛛男』にご期待ください。