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ピカリーノ0000
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魔法少女リリカルなのはA’s〜孤高の改造人間と夜天の主〜

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第二話 謎の仮面の男



それは、小さな出会いでした…

何時もの図書館、何時もの日常…

ひとりぼっちの私の前に現れた、一人の男の人…

その人からは、私と同じ雰囲気を感じました…

私と同じ、ひとりぼっちなんだと…

魔法少女リリカルなのはA’s〜孤高の改造人間と夜天の主〜

…始まります。

本郷とはやては駐車場にいた。あの後、はやての手が届かない所にある本を3冊借り、図書館をあとにしたのだ。ちなみに本郷は、はやてに気を遣って、サイクロンを押しながら歩いていた。

「(この年齢なら普通は学校で友達と一緒に勉強をするはずだが、はやての両足の神経麻痺は、それすら可能にしないのか)」

本郷は、図書館にいる時、はやての両足の神経麻痺をはやて自身から聞いた。そして、はやての家族は、物心つく前に死んでいる事も。

「(この子は、9年間家族のいない孤独に耐えているんだ。本来なら、この年頃の子は、まだまだ親に甘えていいのに、彼女にはそれが許されなかった。人前では明るく振舞っているが、内心では悲しんでいるんだ。自分だけ家族のいない事に…)」

そんな事を考えていると、

「そういえば猛さん。家はどの辺にありますか?」

「あっ!?」

はやての質問に本郷は絶句した。そう、帰る家がないのだ。それを察したはやては、助け舟をだした。

「ならうちの家に泊まってえな」

「じゃあ、お言葉に甘えて」

内心助かったと思った本郷だった。



暫くして、はやての家に着いた。

「結構広いね」

「空部屋ばかりやけど、どうぞ上がってください」

「それじゃあ…!!」

本郷は、何かの気配を感じた。本郷は、サイクロンをはやての家の庭に置き、気配のする方向へ走り始めた。

「ちょっ!どないしました!」

はやてが気付いた時には遅く、本郷は走り去ったあとだった。



本郷は、海鳴市にある建設中のビルの屋上にいた。此処で気配を感じたからだ。

「さっきの気配はこの辺りの筈だが…」

そう思いながら歩いていると、

「ほう、自ら死ににくるとは…」

「っ!?誰だ!?」
突然の声に振り向くと、そこには顔を仮面で隠した男がいた。

「此処で何をしている!」

「答える義理はない、何故なら…貴様は此処で死ぬのだ!」

そう言うと、仮面の男は本郷に殴りかかった!

「ふん!」

咄嗟だったが、本郷は、仮面の男の攻撃を防いだ。

「でぇぇぇい!」

仮面の男は、本郷の腹に飛び蹴りを食らわせた。

「ウワァァァァァァ!」

本郷は吹っ飛び、屋上から転落した。
その時!ブレザーで隠されていたベルト=タイフーンが露出した!

改造人間本郷猛は、ベルトの風車に風力を当てる事により、仮面ライダーに変身するのだ!

仮面ライダーに変身した本郷は、自慢の跳躍力を使い、屋上に戻った。

「何ぃ!?」

姿が変わったことに驚く仮面の男、ライダーは、ファイティングポーズをとった。

「ハァッ!」

飛びかかる男、しかし、ライダーはジャンプでかわす。

「トォッ!」

ライダーが仮面の男にパンチを当てる。

「ティッ!」

仮面の男はパンチで相殺する。

「トォォォォッ!」

ライダーがジャンプし、宙返りをした後、飛び蹴りの体制をした。

「っ!トァッ!」

仮面の男も、同じく飛び蹴りの体制をした。

「ライダーキック!」

「でぇぇぇぇぇい!」

お互いの技がそれぞれの足に当たり、まさに何処ぞの格闘漫画のような技の打ち合いの展開に勝利したのは…仮面ライダーだった。

「グハァ!?」

倒れる仮面の男、その後にライダーが着地した。

「この怨み…必ず晴らす!」

そう言うと仮面の男の足元に魔法陣の様なものが現れ、男の姿を消した。
本郷は、いなくなったのを確認すると、変身を解除した。

「…終わったか(しかし、あの仮面の男は、何故、俺とはやてを監視していたんだ?それに、あの魔法陣は一体…)」

本郷は暫く考えていたが、はやての事を思い出し、直様はやての家に向かった。

戦いは終わった。しかし、あの仮面の男の目的は一体なんなのか?そんな謎を考えながら、本郷は、夜の海鳴を歩くのだった。

次回予告

はやて「あれから一ヶ月、うちと猛兄は幸せに暮らしてました…」

はやて「でも、この日、うちの宿命が始まろうとしていました…」

はやて「次回、魔法少女リリカルなのはA’s〜孤高の改造人間と夜天の主〜『出会いは突然に』リリカルマジカル!」