涼宮ハルヒの真実
2 新たな団員
「新たに団員を募集するのか?」
とハルヒに問う。
「そうよ」
「なるほど。よい考えです」
と古泉。
「私も賛成」
と朝比奈さん。
「…構わない」
と長門。
ま、普通の人間がいいがな。
「あたしが面接して決めるわ!一人につき一人以上よ!」
「そうか。いつまでに?」
「決まってるじゃない!明日よ!」
明日か。やれやれ。ま、あいつだな。普通の人間だし…。
「じゃ、今日はかいさーん!」
翌日
「…団員?」
ハルキは不振そうな目で俺を見る。
「そうだ」
「俺は遠慮しとく」
「ハルヒから声がかかると思って」
「姉貴ねぇ…」
「何人連れてくるか分からんからな」
「なにを話してるんだい?」
声の主は、谷口、ハルキの友人の林田大地。朝比奈さんに似ている。
「ふうん。SOS団団員募集ねぇ。ポスター貼ってあったけど」
「ははっ…」
貼ってたのか。
「ぼくはいいかな…」
と後ずさりする。
「ほぉ、俺にカードがないと思ってたか?…ゴニョゴニョ」
「きょ、キョン!酷いよ!それは脅しだぞ」
「…怖くないな」
「ああ」とハルキ。
「お、俺は行かないから!」
あーあ、逃げられた。ま、次か。
体育の時間
今日はサッカーか。
「よしっ!」
と谷口が蹴る。
「…っし」
サッカー部が繋ぎ、見事ゴール。
「なぁ、上野」
「ん?」
上野は長門のクラスの男子で、以前、生徒会役員としてSOS団に現れた。
「頼む。誰かいないか?」
「俺の知ってるなかなら、赤縁。生徒会役員の会計だし」
「ありがとう!」