涼宮ハルヒの真実
3 異世界人
異世界人だと?確かに、ハルヒの自己紹介にも、異世界人がいたな。
「…中田、ちゃっかりカミング・アウトしないでほしい」
「林田!」
「あら?林田さん、こんなところで」
「林田も異世界人なのか?」
「そうだよ」
「他には?」
「ハルキさんが異世界人です」
「あいつもか」
古泉が、
「異世界人は『組織』というものがあり、『機関』とは協力関係にあるのです」
「これもハルヒなのか?」
「そう」
と長門。
「3年前に、時空の歪みから異世界人が流れこんできた」
「うーん…」
「林田!次はあなたよ」
「キョンめー!」
とズルズルと連れていかれた。可愛そうに。あとで謝っておこう。
「長門、こいつらはなんでいるんだ?」
「わからない。おそらく、望んでいたから」
「はぅー」
ユーナも解放されたか。
「豊田。お前は…異世界人か?」
「違う」
「じゃあ、なんだ?」
「僕とハルヒは一緒なのさ。僕はなりたいわけでなったんじゃない」
「ハルヒと同じ力でも持ってるのか?」
「まあ、近いかな。僕はハルヒがどうしようか、そして、それによる結果も分かる」
「じゃあ、お前が性転換したのは?」
「分かってた。けど…」
「けど?」
「長門さん。戻してください」
「不可能。あなたのプロテクトがかかっている」
「僕は3年前、球場にいました。ハルヒの言葉も聞いている」
すると、辺りが変化した。
ー3年前ー
「人がいっぱい…」
「あたりまえだろ!」
「ここには何人くらいの人がいるの?」
「5万くらいだろう」
「…5万」
「すごいですね」
「そうか?豊田くんは初めてかい?」
「ええ」
「これが3年前の僕、ハルヒ、ハルキです」
「あれが親父さんか」
「野球ですね」
と古泉。