二次創作小説やBL小説が読める!投稿できる!二次小説投稿コミュニティ!

オリジナル小説 https://novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
二次創作小説投稿サイト「2.novelist.jp」

新生勇者戦記ブレイヴサーガ・ディザスター 第94話

INDEX|1ページ/5ページ|

次のページ
 


  第94話 「ミッドナイト・バトル」


  オカルト研の生徒を担いだグレイタイプの異星人。地球人と同じく様々な体系の固体が確
認できる。しかし、誘拐現場に直面してしまった放課後ティータイムのメンバーは体系のこと
はどうでもよかった。

  彼らは不気味かつグロテスクな表情でこちらを見ている。

  唯 「ひいいいいいい??!」

  澪 「きゃあああああ!!!」

  律 「またかよ、おい?!!てか、何も音がしなかったよな?!!」

  紬 「っ・・・あんなのどう、助ければいいの?!!」

  紬 「・・・?!!こっちに来ます!!!」

  一人のグレイが指をかざしながら彼女達に接近していく。恐怖の余りに腰を抜かしてしま
った唯と澪にグレイの魔の手が迫る。

  グレイA 「キュイイイイイィィ・・・・!!!」

  唯 「いやあああああああ!!!」

  澪 「唯ぃいいいいっ・・・・うっうああああっ、来るなあああ!!!」

  腕を掴まれた唯。澪は唯に気をかけようにも、もう一体のグレイの迫る恐怖に負けてしま
う。その時だった。

  律 「おりゃああああああっ!!!」

    ガゴアアアアンッ!!

  グレイA 「?!!」

  律が教室内にあった椅子を持ち上げてグレイにぶち当てる。不意を突かれたグレイは、腕
を長く変化させ、掌で律を突き飛ばした。

    ドォンッ!!!

  律 「がはっ・・・・!!!」

  澪 「律ぅううううううっ!!!」

  梓 「律先輩!!!」

  背中から壁に激突する律。グレイのパワーは見掛け倒しのパワーを持っていた。律はその
ままぐったりとなり、気を失ってしまった。これに紬は秘めた怒りを露にした。

  紬 「りっちゃんっっ・・・・!!!梓ちゃんは下がってて!!!このおおおお!!!」

    ガゴオッッ、ドォガアッ、ガガッ、ガギャッ!!

  紬は椅子を持ち上げ、何度もグレイに殴りに掛かった。しかし、グレイはかっと目を発光
させ紬の腹に拳を打ち込んだ。

    ドォッッ!!!

  紬 「ぅううううッ・・・!!!」

  澪 「ムギィイイイイっっ!!!」

  ぐったりとなった紬をそのままグレイは抱え込んで誘拐を試みる。梓はもうパニックにな
ってしまう。普段なら俊に即効でTELを入れていただろう。襲い掛かる恐怖と焦りは判断力
までも奪い去る。

  梓 「え!!?あっ・・・!!私、どうすればいいの?!!あぁぁ〜・・・!!!」

  このままでは全員がキャトルミューティレーションされてしまう。だが、澪にグレイが手
をかけようとした瞬間、何かがグレイに突っ込んだ。

    ドォガオオオオオオオオオオンッ!!!

  グレイA 「ギ・・・・??!」

  そのまま宙返りし、叩きつけられるようにうつぶせ状態で床に倒れる。その後もグレイ達
に何者かが攻撃していく。

    ドガゴオオオオッ、ズギャアガッ・・・・ドォガガガゴッ!!!

  次々と倒れていくグレイ達。次の瞬間、それは澪の目の前に着地した。

    ダゴンッ!!

  澪 「え?!!」

  澪の悲鳴を聞いたリスターが、カバンから抜け出して音楽室から駆けつけたのだ。リスタ
ーは澪に振り向き、「任せろ」といわんばかりにサムスアップする。

  澪 「わぁ・・・リスタァァ!!!」

  リスターはその場を飛び立ち、残りのグレイに向かって攻撃を仕掛ける。小さな勇者は彼
女達を守るためにその力を揮う。腕の回転式カッターを作動させて縦横無尽に切りかかった。

    キュイイイイイィ・・・ザギャッ、ザザザドドドッ・・・ザザシュッ、ザシュ!!!

  全身に切り傷を浴び苦しむグレイ達。止めに人中にあたる部分にパンチを打ち込んで無双
劇を見せ付ける。

    バキャイイイイッ!! ドォギャッ、ズディガッ、ドガンッ、ギャゴッ!!!

  たちまち部屋にいたグレイは全滅。オカルト研の娘達も無事で、一応の事なきを得た。

  唯 「ふい〜・・・・助かったぁ。」

  澪 「そうだな・・・・ありがとう!リスター!助かったよー!!」

  リスターは「よせやい、照れるよ」というように頭をかく。

  だが、次の瞬間リスターに向けてレーザーが襲う。リスターは直撃を浴びてしまった。

    ヴィギイイイイイッ!!!

    ヴィギガアアアアアッ!!!

  澪 「リスター!!!ひいぃぃぃ・・・!!!」

  リスターはガタンと倒れこみ、動かなくなってしまう。

  壁の穴から第二派のグレイ達がよじ登ってきていた。それぞれが光線銃らしきものを手に
持っている。その内の一体が梓に向けて鉛筆のような弾丸を発射した。

    ピスンッ・・・・プシュッ!!

  澪 「梓ぁっ!!!」

  唯 「あずにゃんっっ!!!」

  梓 「うっ・・・・・!!!かか・・・かくぁッ・・・かはッ・・・!??」

  撃たれた梓は金縛りにあったかのように動けなくなってしまう。更に呼吸器官にも影響し
て、軽い呼吸困難を誘発させていた。

  二階堂平方・心の一方の技(詳しくは「るろうに剣心」第二巻参照)の効力に酷似した特性
が梓の身体を襲う。その間にも第二派のグレイ達が次々と教室内に侵入していく。

  澪 「勇士朗・・・・お願い・・・早く来て!!!」

  時間帯に魔が刺していた。深夜0時を回っていた。この時間ともなれば未成年者は容易に
外出できない。これまでに無い危機が迫る。それでも澪はケータイをつなげようと操作する。

  唯 「うう〜・・・!!いいもん!!光君がきっと来てくれるもん!!」

  澪 「唯・・・!!!」

  唯はグレイを睨みながら体をきゅっと丸める。彼女の中で錯綜する恐怖と希望。グレイ達
は彼女達に接近し、気を失った者達から担ぎ始める。

  梓 「っっ・・・・けはっ!!・・・かくっ・・・かっ・・・!!!」

  動けなくなった梓に迫るグレイ。長い指を持ったその手が迫る。下の階からも女子達の悲
鳴が聞こえはじめた。どうやら他の教室にも現れ始めたようだ。

  だが、一体のグレイは気を失った律に目もくれず、素通りした。その先には金属の展示物
があった。説明文にはUFOの破片と記されている。

  その間にも澪と唯にもペンシル銃が向けられた。きゅっと目を瞑る澪と唯。

  澪 「うっ・・・ああああっ・・・!!!」  

  唯 「っっ〜〜〜〜!!!」

  その時、二つの影が壁の穴から入り込む。

    シュシュッ・・・・!!!

  グレイB 「キュイイイイ・・・・・ッ・・・??!!」

    ヴァズガアアアアアアアアアアアンッッ!!!

    ドォッガゴッッ・・・・シュドォッ・・・ドォッ・・・ドォオオッ!!!

  グレイが再び何者かに吹っ飛ばされた。澪と唯は、ことを免れた感覚を確かめると、瞳を
開けて確認する。

  澪 「勇士朗っ!!!」

  唯 「光くぅううううん!!!」

  ファイティングポーズを構えたファイヤー・コウと、紬とオカルト研の2人を助け出した
勇士朗がそこにいた。