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じゅにたんw
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マブラヴ〜オーバーTHECROSS!〜

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謎の戦術機



「ここは?」
気がつくとそこは宇宙空間だった。しかしそれ自体はなんの違和感もない。
当たり前だ。彼はさっきまで宇宙で戦っていたのだから。
だが、彼の周りには戦っていた敵。そう、シナンジュの姿が無かった。
機体チェックっと・・・ん!?
オールグリーン、ファンネルまで戻ってやがる。
「あの光は一体? それに武ちゃんを助けてだっけ?」
考えても答えにはたどり着けそうもなかった。一応彼もNTなので
人の意思はそれなりに読めるはずだ。しかしその声はすぐに消えていった。
「助けて……か」
今まで彼はそんなことを言われたことがなかった。いつも彼にかけられる言葉は
嫉妬、差別などだった。
「ダメだダメだ!とりあえず通信を試すか」
オープンチャンネルで周辺宙域に呼びかける。
が、その通信に答えるものはなかった。おかしい。
オープンチャンネルで呼びかけても誰も答えないなんて。
何よりコロニーがない。
「地球…」
行くしかない。そう言い聞かせると彼は地球に向けて出発するのだった。


「いつ見ても綺麗だ…」
目の前に広がるは生命の源、水の星地球。
感傷に浸っている暇はない。今の状況を早く確認しないと。
「衛星?」
衛星があった。いや、それはおかしくない。
古い。明らかに全時代の物だ。
「行ってみる価値はある…か」
量産型νガンダムには何故か改造が施されていた。
任意のステルス機能。これはさっきいじくり回していたら偶然発見したものだ。
更にビームサーベルも四本常備だし。
ビームライフルの予備もあるし。
いや、でも何でビームシールド?大気圏突入をコンセプトにしたとしか思えない。
艦長は何を考えていたのだろうか?今となっては知る由もない。
「一応…」
そう思うと反射的にステルス機能を起動する。
大気圏突入開始!
ビームシールド展開!ビームシールドを展開しながら突入。
流石にMS単体で降下経験はない。
「くう!きっついな…」
ビームシールドの出力は…まだ平気か。
大気圏突入を目的にしてたんだ。それくらいは当たり前か…
30分。長いような短いようなそんな感覚だった。
「日本か」

side 横浜基地

「こ、香月副司令!」
「何よ、ピアティフ?」
イリーナ・ピアティフ中尉が駆け込んでくる。
彼女がこんなに焦るなんて…
珍しいことってあるものね。
「じょ、上空に未確認の戦術機と思われる機体が出現!」
「思われる?」
「はい、照合の結果核当する機体はありませんでした」
なるほど。
「こちらの無線は通じる?」
「今のところ繋がりません」
「分かったわ。私も今行くわ」
「了解しました」
まったく面倒ね。こっちは
半導体やらなんやらでいっぱいいっぱいだっていうのに。


sideマサキ

無事に大気圏を抜けたようだな。予測以上にGがかかったな。
重力…
「危ない危ない、ここは宇宙じゃあないんだ」
すぐさま機体のバランスを保つためバックパックのバーニアを噴射する。
「ん?通信?オープンチャンネルか」
「そちらの所属不明機、所属部隊と階級,管制名を教えてください」
女の人か。偽ることもないしな。
「こちら第108MS大隊副隊長マサキ・オチアイ中尉だ」
すると管制官と思われる人は「少々お待ちください」
と言い調べに入ってしまった。
(確認すればすぐ出ると思うんだけどなあ)
「残念ながら第108MS大隊副隊長マサキ・オチアイ中尉という人物に該当項目はありません」
・・・・・・は?
「いや、もっとちゃんと調べてくださいよ!」
だんだんと焦りと不安が表に出てくる。
じゃあ一体ここはどこなんだろうか?
「ピーピーピーピー五月蝿いわね。無いもんはないって言ってんでしょ」
すると別の人が突然話に割って入ってきた。
「身柄を拘束させてもらうわよ」
従うしかないのか。訳も分からずそのまま機体を着陸させる。
(一応ロックはかけておくか)
しかしおかしい。第108MS大隊はそれなりに有名な部隊だぞ。
「降りてきなさい」
くっ!
コクピットを開き潔く命令に従う。
「はじめまして。というのもおかしいかしら?」
どこかで聞いたことがあるような・・・
「さっきの通信していた張本人よ」
成程。納得。
「ここはどこ『とりあえず私の部屋まで来て頂戴』へ?」
いかつい兵士たちが両腕を拘束してくる。
流石に分が悪いか。鍛えていたといえど二人がかりはさすがにきつい。
そのまま基地と思われる中を連れ回されようやくたどり着いたらしい。
「あんたたちご苦労だったわね。下がっていいわよ」
「ハッ!」
「そういう硬いのは良いっていつも言ってるでしょ」
兵士たちは元来た道を帰っていった。
「入って頂戴」
部屋に入るとそこは汚いというか散らばっているというか
纏められているのか積み上げているだけなのか。
綺麗とも汚いとも言えない部屋だった。まあマサキの感性がおかしいだけかもしれない。
女の人は奥の机に座る。
「で、あんたはどこの誰なの?」
「だから言っているじゃないですか!第108MS大隊副隊長マサキ・オチアイだって」
「根拠は?どうやって証明できるの?」
やるな。確かに示せるものはない。だからこそ信じてもらうしかないんだが。
「それは・・・・・・」
「言えないじゃない。どこのスパイなのかしら?アメリカ?ソ連?」
「スパイなんかじゃありませんって!」
「だから根拠は?」
「スパイだったらそちらの勧告何かに従わず破壊していましたよ!」
「それもそうねえ。でも内部犯ってことも考えられるし・・・」
くう。何を言っても通用しないのか。
「失礼します。香月副司令。データをお持ちしました」
ひとりの女性が部屋に入ってきて香月?って人に書類を渡している。
「ありがとう。下がっていいわよ」
「はい」
ここで思わぬ助けが入る。
「ふうん。こっちの可能性も出てきたっていうとこかしら」
「あの」
「とりあえず疑いはしないわ。今の所はね」
急にそんなことを言い出す。さっきの書類と関係があるのだろうか?
「あんたの機体勝手に調べさせてもらったわ」
っ!?やってくれるじゃん。
「落ち着きなさいって。勝手に調べたことは謝るけどあんたの疑いは
晴れたのよ?」
「んで、なんでそれが疑いが晴れることと関係があるんですか?」
「あんたの機体・・・この世界とは全く違う技術が使われているのよ」
ん?この世界?おいおい冗談だろう。そんなの今時のSFでももっとマシな
話があるだろう。
「それってつまり・・・」
「そ。そのまさかよ。あんたは異世界から来たってことね。」
「それは本当なんですか?」
「嘘言ったってしょうがないじゃない」
それもそうなんだが信じられるかってんだ。
「どっちかって言うと平行世界から来たってことね」
どっちでも大差ないんだが。
「それで?俺はこれからどうすればいいんでしょうか?」
違う世界となれば衣食住の確保は最優先だろう。
「それなら大丈夫よ。既に手配はすんでるわよ」
そりゃありがたいが・・・・
「条件付きでね」
ほら来た。来るとは思っていたんだが・・・
「難しい顔しなくても大丈夫よ。こちらの要求はいたって簡単。技術提供と
貴方の力を貸してほしいってこと。簡単でしょ?」