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Aに救いの手を_サイレント・キーパー(仮面ライダーW)

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フィリップの驚愕




フィリップは事務所で亜樹子に看病されていた。
「もう、いきなり倒れるなんて。フィリップくん、大丈夫?」
「・・・・・・も、問題ない。・・・・・・大丈夫さ、アキちゃん」
青い顔のままフィリップは答える。
「倒れた原因も分かっているんだ・・・・・・。僕の考えが正しければ、もう少し休めば自然に回復するハズさ」
「ならいいけど。でも一体何があったの?」
「・・・・・・それは・・・・・・」
基本的に物事を歯に着せないで言ってしまうフィリップにしては珍しく言い淀む。
その様子に、亜希子は何か言いづらい事情があることを察する。
「まぁいいわ。今は翔太郎くんとマッキーが事件の捜査をしてくれているから、フィリップくんは体調が良くなるまでおとなしくしていなさい。所長命令よっ」
亜希子はビッとフィリップを指差す。
「・・・・・・うむ。了解した」
フィリップは気恥ずかしそうに首肯する。
その様子が少しおかしくて、亜希子はクスリと笑う。
「あ、そういえば、さっき柏木さんから電話があって、二人にお弁当を届けるとか言っていたわね。いいな〜、お弁当。私も食べたかったかも〜」
ガタッ!とフィリップの寝ていた寝台のほうから音がする。
みると、フィリップが青い顔のまま立ち上がっていた。
「え、何? なんで? どうしたの、フィリップくん?」
亜希子は心配そうにフィリップの様子を窺うが、フィリップの耳には入っていないようだった。
彼は青い顔のまま、ごくり、と唾を飲み込む。
「・・・・・・お弁当、だって・・・・・・?」