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時空省奇伝 次元と時を超える者たち

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序章-4時間犯罪者  crime against time


…連中も中々やるようだ。『暁』でも苦戦したあの兵器をここまでやるとは。やはり『時空省』とはそれほどの面子をそろえているという事か。
どうやら、リーダーの『ペイン』に報告する必要がある。『尾獣』を捕まえるまでの時間は十分あるが、我々の『契約者』のいう事が本当ならば…『消す』しかないだろう。
?「どうかね、我が『ブラックゴースト』が改造した兵器の調子は、『うちはマダラ』殿。」
どうやら、俺と同じく異世界からの住人がきたようだ。『松永』『ゲマ』と同じように、我々はこの世界の住人ではない。無論、この『うちはマダラ』もだ。
マダラ「いい代物だな。とはいえ、我々の世界では通用するかどうかは分からんがな。」
俺は、全身黒ずくめの『サイボーグ、スカール』という男のいるほうを振り返る。改造人間というものも、滑稽なものだ。敵の戦闘風景を見ながら、我々『時間犯罪者』
は話を進める。
スカール「ふっ、まぁ見れば分かるだろう。武器の供給は。我々と『NESTZ』に任せていただきたい。それよりも、君が集めて回ったお仲間さんはどれくらいに上るか、
教えていただきたい。」
俺は、仮面からかすかに見える片目を光らせながら答える。
マダラ「流石に、この俺とて自由に異世界には行けん。それでも、『セル』や『ブロリー』のような星ごと破壊しかねん連中は今回流石に無理だったが、
人間レベルでは、十二分に通用する者たちだ。」
それを横で聞くゲマは驚嘆の声を上げた。正直、なぜおれがこのような男と付き合わねばならんか分からんがな。俺の心中なぞ、知ったことと言わんばかり、奴は話を続ける。
ゲマ「流石は、音に聞くうちはマダラ。私が崇拝する魔王様もお喜びになりましょう。」
その言葉に、俺は呆れの感情で一言返す。
マダラ「その魔王とやらを復活させたのは、我々だったことをよく思い出すのだな。人の苦労を知らずして語ってもらっては困るな。」
?A「確かに、それは困ますな。わしらもこうしてあなた方に付き合っているのです。」
ほぅ。この声は、平行世界の魔王『ギリ』の手下、確か名は『カヤ』とかいう老人だ。
マダラ「ほう、あなたがわざわざここまで来るとは。という事は、そちらも話を進めてきたか。」
俺が話を進めようとすると、再び誰か現れたようだ。
?B「ファファファ、こちらも知り合いと幾人か話をしてきたぞ。」
威圧的なその声は、どうやら『エクスデス』のようだ。巨大な体躯に青い鎧を着けた『大魔道士』は威圧的に話すが…
マダラ「うむ…それは良いが、相変わらず目立つ男だ。」