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ダンガンロンパ・ファンタジック/リロード-Chapt.1-3

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Phase 09-ノンストップ議論06 もう一つの凶器の謎



Phase 08解答)あさひなせんせい

完全正解!→発言力25点加算、集中力2点増加

何文字かミスした→ミスした文字数×3点発言力を減点



「そうだ!あの人なら知ってるかも!」

香が閃いた。

「誰?」

期待が持てる発言に、すぐにそう問う恵美。

「朝日奈先生ですよ、朝日奈先生は毎日プールに行ってるんですよね?
 だから、プールに来ている人は大体把握してるはずですよ!」

と香が指摘する。

「あ、そっか!霊達と泳いでた2日目の時もいたもんね!」

と牧園も賛成し、

「というわけで朝日奈先生、プールに来ていた人を教えてもらえませんか?」


「あ、うんわかった。
 まずね、最初の日。この日は、恵美ちゃんが来たかな。
 多分探索目的で、プールサイドまではいってなかったよ。
 最終的には、見つけてたトレーニングルームで汗を流してたし。」

まずは初日だが、ここは本題では無い。

「意外とアクティブなんだな恵美って……」

骸がちょっと驚く。

「意外って何さー、私運動好きだよ?」

「意外ですね」

エーエルもちょっと目を見張る。

「もー、さっきもだけど今日皆私に酷いなー」

とまたぷくーとほっぺたを膨らませて言う恵美だが、

(いや、さっきのは仕方ないと思います……)

香は苦笑でそれを見ているのだった。

「続けるよ?
 2日目は皆が言う通り、霊ちゃん、華っち、理科ちゃん、香ちゃん、
 イティアちゃんの5人が泳ぎに来て、

 それで、その日はあとギィズくんと一輪くんと加藤くん……
 多分この監視カメラの設置だろうね、がその後に来ていたよ。

 あと、それとは別に雪音さんと雲隠さんも来ていたかも。泳いでは無かったけど。

 3日目は、水泳勝負の前までに来たのは霊ちゃんと華っちだけ。
 こんなところかな」

「ありがとうございます」

大分しっかり監視していた朝日奈先生、大活躍の巻。


「つまり、牧園、恵美、エーエル、清掃、俺についてはこれで容疑は晴れたってことになるな」

と骸が確認する。
この5人の名前は2日目以降登場していない。
つまりそういうことだ。

「もしかしたらわざと恵美がめちゃくちゃなクッキーを作って時間を作った……
 なんて邪推してたが、それは偶然だったってわけか」

とその結果を聞いて楓がそう言う。確かにそれはありえた。

「つまり結果的にそこのダメ人間は恵美さんのクッキーに救われたわけですね」

可能性はとりあえずさておき、エーエルがそう噛みつく。
恵美のクッキーで出来た時間で犯行が行われたので、結果的にはそうなる。

「うーん、嬉しいやら悲しいやら……」

今回のエーエルの発言はあながち嘘でも無く、否定できないので困惑する楓。

「ホント残念ですねこのダメ人間」

エーエル、流石はドSである。


「さて、容疑者が絞れてきたので一旦確認しようか。
 まず、牧園さん、恵美さん、エーエルさん、清掃さん、骸君はプールに行っていないから除外。
 霊さんと華さんは水泳勝負中、殴打の死因より犯行は不可能。
 同じく犯行時刻に応援席に居たのが確定している僕と香さんも除外。
 楓くんは言ったん犯行時刻に離れていたけど、理科さんの策略に嵌っていたので恐らく除外できる。
 イティアさんは現場に居たけど、不自然な血の付き方から犯行をしたのではないと断定。
 残る容疑者は、雪音さん、ギィズ、加藤、雲隠の4人か」

一輪がそうこれまでの議論をまとめる。

「大分絞れてきたな、うひゃひゃ!」

俺様のおかげ!と言わんばかりに笑うギィズ。確かにお前のおかげではあるが……まだ容疑者だぞ?

「しかし、これからどう絞る?」

と骸が首をひねる。大分絞れたがまだ4択、これでは正解する確率は25%だ。




しばしの沈黙。




「……あの、ちょっといいかしら。私、まだ解けていない謎があるの」

そこで、霊がそう切り出した。

「解けていない謎?」

「……ええ。検死結果を再度復唱させてもらうと、
 "死因は出血多量によるショック死のため、状況より殴打と断定。
 薬品を盛られた気配はなく、殴打に使われた凶器は形状を異なる2種類のモノ。
 致命傷の一撃となったのはバットのような形状の凶器"」

「あれ?バットのような形状の凶器って現場にありましたっけ?」

香がそんな事に気づく。
よく考えてみれば、そんなもの現場にあったか?

「そうそれよ。その謎が解けていないのよ」

霊が首をかしげたのはこれが初めてかもしれない。
それぐらいには彼女はこの事件をもっとも理解していたと言える。

「他はもう、お前の中では全部解けているのか?」

「ええ、実際犯人は確信してる」

「え、じゃあそっちの話を――」

と加藤がそれを急ぐのだが、

「でも、犯人を指摘するのに凶器は大事な情報よ。
 ほおっておくわけにはいかないわ。流石に妖だってそのくらいの時間はくれるでしょう」


「もちのろんだよ!
 議論の時間は充分用意しているからね!」

「皆時間をきにするんだなぁ、俺ら気にしたこと無かったが」

日向先生がちょっとそう意外そうに言うのだが、

「僕らの時ちょっと……あってね……」

苗木先生には"裁判の時間切れ"に関する嫌―な思い出があるので皆にやや、同情気味である。





「まぁ、それはそうだが……」

「別にいいんじゃないの?
 霊ちゃんが判ってるなら、これ判ったら全部解明してくれるっしょ!」

とギィズが楽観的に言う。

「うん、だからこそ……この議論、意味のあるものに……しないと」

イティアも乗り気だ。

「いまこそ皆の知恵を結集させるときですね、頑張りましょう!」


(正直私も疑問に思った"バット状の凶器"の謎……
 この15人なら、きっとその謎が解けるはず!)


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