守るべきもの
Episode.3 調査兵団
「ミカサ!アルミン!!
エレンはどうなった？大丈夫だった?」
審議所から帰ってきたミカサとアルミンに
みんなが群がる
「う、うん
一応調査兵団にリヴァイ兵長の監視の下で
兵士としていられるようにはなった
･･･今後どうなるかはまだわからないけど」
アルミンの後ろで
ミカサが殺気立っているのに気づく
「あのチビ･･･いつか然るべき報いを受けさせてやる」
ボソッと呟いた
どうやら完璧に無事というわけではなさそうだ
「でも、調査兵団としていられるならよかったな」
コニーが言った
「でも、これから一体どうなっちまうんだ」
ジャンの言葉に
その場にいた者は思わず俯く
先日、超大型巨人の出現により
多くの仲間の死を目の当たりにしてきた
そして次は、仲間が巨人化するという
今までありえないと思っていたことが起きた
考えることが多すぎて
全くキャパが足りていない
もういっそ
考えることを放棄したいくらいだ
「おい新兵!いつまで休んでるんだ!!
さっさと持ち場に戻れ」
上官が怒鳴る
まだ先日の戦場の処理が終わっていない
本当に心身ともに磨り減っているようだった
全員急いで持ち場に戻る
穴を塞いでからもう5日経つというのに
休まる暇などない
(明日兵団を決めなくちゃだな･･･)