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神殿長ジルヴェスター(3)

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ジルヴェスター視点



 ギルベルタ商会のベンノと話をするのは5日後となった。その間にベンノやマイン一家について調べなければ。
 やって来たオルドナンツを見る。…フェルディナンドに知られない様に、は不可能に違いない。後になって知られたらどうなるのか。正直、予想が付かぬ。
「フェルディナンド、其方に頼みがある。下町の情報が欲しいのだ。明日で構わぬから手を貸してくれ。」
 具体的な名前は避けた。事の重要性がまだハッキリとはせぬ。フェルディナンドの裁量に任せよう。…出来たらユストクスが良いが。

 夜分。
「何故…。」
 私は頭を抱えた。
「詳細を聞く為に決まっておろう。」
 無表情で嬉しそうだぞ、其方。
「明日で良かろう…。」
「急ぎなのであろう? 出なければ3日後を指定した筈だ。」
 …否定出来ぬ。くそう…。豪華な接待室に似つかわしくない頭痛がするぞ…。
「それで一体何なのだ? 下町と言うからユストクスを貸し出そうと思うのだが。」
 エックハルトと並び立つユストクスが底の見えない目で笑っておる…。溜め息を吐き出すと、私は本題に入った。
「…兵士のギュンター一家、特に下の娘であるマインを洗って欲しい。交遊関係も含めて、だ。
 それからギルベルタ商会のベンノ、商会の情報も含めて調べて欲しいのだ。マイン公房なるものがどんなモノか、分かるなら尚良い。以上だ。」
 ユストクスが木札に、私が言った事を書き写していく。
「それで…、マインとやらは何なのだ?」
「身食いの少女だ。青色巫女の見習いとなる。」
「青色…、そうか。」
 フェルディナンドは面白くなさそうだ。控えるエックハルトやユストクスは平民を貴族扱いする事に少し驚いた様だが、今の神殿状況を分かっている為、それ以上の動揺は無かった。
「寄付金関連か?」
 本来、貴族が神殿に入るには寄付金が必要となるが、マインは平民、それに富豪でも無いから、求めるつもりは無かった。
「それもある。」
 だが公房長になる話が真実ならば、かなりの金額が動いている筈だ。それを前提にするなら、ギルドを脱退させて、貧民出身の青色にするより、それなりの寄付をさせて、富豪関連出身と思わせた方が諦めも着きやすいだろう。それにも関わらず、問題を起こす者が居れば、また考えなければならないが。
「寄付金以外の事は何だ?」
「何と説明すれば良いのか…、いや、とにかく今はまだハッキリせぬ。全ては集まる情報次第だ。」
 大金が動く中心にマインがいるならば、マインはそれだけの人物と言う事だ。カルステッドの養女に、と言う話がしやすくなる。
 …最もかなり眉唾物だとは思うがな? しかし何故かな、マインはこの目の前にいる弟とは、違う意味になるかもしれぬが、規格外な気がしてならぬのだ…。
「まあ良い。どうせ直ぐに分かるだろう。そうだな、ユストクス。」
「はい、お任せを。」
「では今宵は此処に泊まる。其方等は適当に休むが良い。私はジルヴェスターと2人で話がしたい。…続きは其方の部屋で。」
「…分かった。」
 私は憂鬱になりながら、隠し部屋に向かった。
作品名:神殿長ジルヴェスター(3) 作家名:rakq72747