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op.1 綾波レイのSS [ハイキング」

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綾波レイ SS 「みんなでキャンプに行くの巻」

時系列 アニメ14話「ゼーレ、魂の座」の後 ネルフ本部内にて

シンジ 「そういえばさ、綾波がニンニク好きって意外だね。」

レイ 「どうして?」

シンジ 「いや、なんとなくだけど・・・、この前にんにくラーメン食べてたでしょ。」

レイ 「香ばしい匂いがするから。」

シンジ 「そういえば初号機に乗った時も、僕の匂いがするとかなんとか・・・。匂いに敏感なのかな。」

アスカ 「まだあんなこと覚えてんの! 本当に変態ね。」

シンジ 「ごめん、でも印象的だったから・・・」

レイ 「分からないわ。でも良い香りは好き。」

シンジ 「そうなんだ。好きな匂いとかあるの?」 

レイ 「・・・ 水の匂い。流れる水の匂い」

シンジ 「いいよねー。心が洗われるもんね」

アスカ 「何あんたたち、おっさん臭いわねー。それでも14歳なの!?」
 
シンジ 「良いじゃないかー。あ、そうだ。じゃあさ、今度皆でハイキングに行こうよ」

レイ 「ハイキング?」

ミサト 「だーめよ。この前言ったでしょ。いつ使徒が現れるか分からないのに」

シンジ 「そっか。じゃあこういうのはどう? 第三新東京市内でハイキングするんだよ。周りには山もあるしさ。ここだったら、急な出撃要請が来ても対応できるじゃない」

ミサト「まあそれならいいけど・・・。でも街を離れるんですから、あなた達だけじゃ行かせられないわ。車で行ってもらいます。それもネルフ本部に30分以内に帰ってこられる場所までです」

シンジ 「そんなー。あるかなー、そんな場所」

アスカ 「諦めなさい、シンジ。それに、どうせそんなハイキングなんてつまらないじゃない」
シンジ 「いい考えだと思ったんだけどなー。そうだ。加持さんならいい場所知ってるかな!? 加持さん、結構そういうの詳しいし、車で着いて来てもらえれば」

アスカ 「え、何? 加持さんも来るの!?」

シンジ 「なんだよー。つまらないって言ったくせにー」

アスカ 「あんたたちと、加持さんじゃ話が違うのよ」

ミサト 「しょうがないわねー。分かりました。でもまだ決まった訳じゃないわ。ネルフ所属の引率者がいて、本部に30分で直行できる場所に限り、許可します」

シンジ 「やった! 綾波もアスカも来るよね」

アスカ 「加持さんが来た時だけよ」

レイ 「いいわ」

シンジ 「じゃあ早速加持さんに聞いてみるよ」

葛城宅、電話
加持 「30分かー。あったかなー、そんなところ」

シンジ 「加持さんなら知ってるかなーと思いまして・・・」

加持 「待てよ。あすこならスピード違反すればいけるな」
シンジ 「それはだめですよ」

加持 「大丈夫だよ。エヴァが必要な時に交通ルールなんて関係ないって。葛城には俺から言っとく。じゃあ日取りが決まったら連絡するよ。メンバーは碇くんとアスカとレイだな」

シンジ 「そうですね。お願いします。(受話器を抑えて)ミサトさん、アスカ! 行けそうだって!!」

アスカ 「やったー!! 加持さん加持さん!! バカシンジ、あんた空気読む所は読みなさいよ」

シンジ 「分かってるよー。ミサトさんもこれでいい?」

ミサト 「いいわー。30分以内だったら特別な許可もいらないし。ただ命令よ。ハメを外し過ぎないこと。ケガとかされちゃたまんないんだから」

シンジ 「大丈夫ですよ」

ミサト 「ま、レイもシンジ君もそんなタイプじゃないし、アスカだって悪ふざけなんかはしないから、心配はいらないんでしょうけど・・・。」

1週間後、レイ宅 電話中

レイ 「はい。分かりました。7時ですね。それとあの・・・」

加持 「まーかしとけって。それは俺が持って行くから心配するな。お金もいらないぞ。ここは大人の甲斐性に任せなさい」

レイ 「はい・・・。それでは明日」 ピッ(電話切る)

加持 「おう」 ピッ。(電話切る)

レイ:手紙を見る。

招待状、綾波レイ様江

〇月〇日、作戦決行!!
持ち物:水筒、雨合羽。虫よけスプレー。
注意事項:制服は絶対に着てこないこと! 
当日の詳細は加持さんまで

碇シンジより。

レイ (碇くん、随分張り切ってるのね)


翌日。葛城宅マンション前。朝7時15分

アスカ 「もー。なんでこんなに朝早いのよー。これじゃあいつもより早いじゃない」

シンジ 「しょーがないよ。気温が上がらない内に上っちゃうんだって。加持さんがそう言ったんだから」

アスカ 「しょーがないわねー」

キキー。車で加持、レイ到着

アスカ 「加持さーん!!」
 
加持 「おう。待ったか?」

アスカ 「ぜーんぜん!! ほら、行きましょ!! 私助手席ね―」

シンジ 「さっきまで文句ばっかり言ってたくせに。加持さん、おはようございます。綾波もおはよう」

レイ 「おはよう」

碇 「あ、綾波、ちゃんと命令守ってくれたんだ」

レイ:そう、命令だから。
アスカ 「それは違うでしょ。それにしてもあんた、私服なんて持ってたんだー」

レイ 「加持さんに買ってもらったから」

アスカ 「え、何それー。加持さんずるーい」

加持 「アスカにはこの前水着買ってやっただろ。レイ、そういうのは言わない方がいいぞ」

レイ 「そう。私、分からないので」

シンジ 「すいません加持さん。加持さんに買わせる気はなかったんですけど」

加持 「いいんだよ。俺も、レイの私服姿に興味あったしな。君もだろ? 碇君」

シンジ 「そ、そんなことないですよ!」

加持 「おっと、レディーの私服に興味がないってのは失礼なんじゃないか?」

シンジ 「そ、それは・・・」

加持 「ま、いいってことよ。」

シンジ 「綾波、似合ってるね。その服」

レイ 「そう・・・」

加持:じゃあ行くか。

車中

シンジ 「あ、そうだ。みんなに朝ごはん作ってきたんで、食べてください。とは言ってもおにぎりとお味噌汁ですけど・・・」

加持 「お、さすがシンジ君だ。アスカ。おにぎり一つ取ってくれるか?」

アスカ 「はーい。あーんしてー♡」
シンジ 「綾波もいる?」

レイ 「私、お腹すいてない」

シンジ 「じゃあ味噌汁だけ飲みなよ。何も食べずに山登りはよくないよ。」

レイ 「そう。じゃあ頂くわ。・・・・・・・・おいしい。」

シンジ 「良かった。いい匂いが好きって言ってたから、舞茸汁だよ。気にいった?」

レイ 「うん。良い匂いがする」

アスカ 「そうね。シンジが作ったにしては良いできね」

加持 「さ、着いたぞ。ここからはみんな歩いてくれ」

出発から1時間後 山中

アスカ 「加持さーん。まだー」

加持 「もう少しだ。というかまだ10分しか歩いてないじゃないか。ドイツ人はハイキングが好きなんじゃなかったのか?」

アスカ 「私は嫌いなの。何でこう日本はムシムシするんでしょうね。あ、虫、シンジー、追い払って―!!」

シンジ 「何だよー。そんなの自分でやれば良いじゃないかー」

加持 「元気だねー。君たちは。まああと少しだから」

レイ 「・・・・水の匂いがする」

碇 「え、そうなの?」