二次創作小説やBL小説が読める!投稿できる!二次小説投稿コミュニティ!

オリジナル小説 https://novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
二次創作小説投稿サイト「2.novelist.jp」

大人二人と子供一人

INDEX|2ページ/2ページ|

前のページ
 


「私は彼女と約束したんだ。約束は守らなくては」
「・・・それが、私が妻を看取るように卿が説得すると言うことかね」
「いやだと言っても、駄目。もしあなたが奥さんの側についてあげていないと
知ったら、私はアメリカから戻らない。あなたをひとりぼっちにする」
「卿は______」
「私はもう、子供じゃない。コーヒーはブラックで飲める。それはただ
苦みを我慢するだけじゃなくて、苦みの先にある味わいがわかるようになったから」

スフレはやめにした。
伝票を手に持ち、テーブルを立つ。呆然とする松永に対して、言い放った。

「どんな妨害をあなたがしようとも私は行く。また日本で、この席で
コーヒーが一緒に飲めると期待している」

『てめえはダダをこねるガキと同じだ』

400年前に、そう言われた理由がやっと松永にはわかった気がした。
作品名:大人二人と子供一人 作家名:taikoyaki