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獄寺百花@ついったん
獄寺百花@ついったん
novelistID. 7342
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双子

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綱吉が叫び、イクスバーナーを放つ。

「そんなもの、きかないよ。」

白蘭は弾き返そうと身をよじった。

だが…

「…イクスバーナー」

ツナヨシが更にイクスバーナーを放つ。

これには、白蘭も予想外であった。

「…なっ、がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ………」

断末魔の叫びを上げる白蘭。
綱吉は、悲しい顔をしながらも白蘭にイクスバーナーを浴びせていた。



(君達は、僕の可能性を見事に打ち破ってくれたね…

仲間なんていう貧弱な者に頼る奴らに、リングを所持する資格などないと思っていたけれど…

それは僕の思い違いだったらしい。

全く、君達には…)


「…………完敗だよ。」

サァァァァ…

白蘭は白い羽根となり、天高く消えて行った。

「………終わった。」

ツナヨシが崩れ落ちる。

「ツナヨシ、君は…これからどうするの?」

「………わからない。」

「なら、俺と一緒に来なよっ
一緒に学校に通おう?」

ツナヨシは驚いた様に顔を上げる。

「いいのか…?」

「うん、家もウチに住めばいいよ。
一人増えた所で何も変わらないし、なりより兄弟だしさっ」

「………」

綱吉は静かに右手を差し出した。
「一緒に行こう?」

「………あぁ。」

ツナヨシは静かに頷くと、差し出された手を握り返した。



…あれから、10年後。

ボンゴレファミリーを率いる沢田綱吉は、イタリアのマフィア界の頂点に君臨した。

その双子の兄弟である闇のボス、ツナヨシの存在はあまり知られていない。

だが…

ツナヨシの力が無ければ、
ボンゴレファミリーは壊滅していただろう。

それはまた、別の酷な物語…





…fin

作品名:双子 作家名:獄寺百花@ついったん