哉太
七海が土萌を叱る。
だがその顔は少し嬉しそうだった。
「じゃあ皆で食べようかっ」
月子が明るく言った。
「「「「いただきま~すっ」」」」
それを合図に皆は食べ始める。
主役である月子はもちろん、他の皆もとても楽しく時間を過ごした。
そして皆と別れた後。
月子は寮の自分の部屋で七海から貰ったプレゼントを見ていた。
「哉太…。
いつもより優しかった気がするな…。」
とても綺麗に細工が施されたアルバム。
よくみると、ところどころ何回もやり直した跡があった。
「哉太は私の為に、こんなに頑張ってくれたんだ…」
月子はとても嬉しくなり、胸が熱くなった。
「次は私が哉太のために何かしてあげようっ」
月子はそう意気込んで、枕元の机に七海から貰ったアルバムを置いて静かに眠りに墜ちていった…。
…end
作品名:哉太 作家名:獄寺百花@ついったん