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みとなんこ@紺
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Goodtime,Badtime

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ちくしょう、何でこんな事に。


それは全体の半分ほどは…まぁ自業自得で招いた物と言われそうなものではあったが、
(司令部アンケートを取ればもう何割か上がりそう)取りあえず現在の状況は不本意
きわまりなかった。エドワード的には。
なにせ

「――――こことここ、綴りが違うね」

だの。

「修辞的におかしいだろう、この文だと」

だの。

「・・・今更だが、もう少し読みやすい字を書いてくれないか」


やっつけ仕事だとバレバレだよ。




「…たかが報告書(と始末書)の一枚も満足に書けないのかね」




ああ、もう。



「うっせぇ気が散る!」



後ろから覗き込むな!
いっそ当たれ、と振り上げた腕は虚しく宙を殴っただけにとどまった。敵はひょいと1
歩後ろに下がっただけであっさりと凶器になる右腕をかわして、やれやれ、とわざとらし
く肩をすくめている。
「提出後にとやかく指摘されるよりマシだろう?」
「ここまで目敏くチェック入れてくんのはあんたくらいだよ!」
「そんな事はないぞ。中央に行けばもっととてもアクロバットな視点でつっこみを入れて
下さる方はたくさんいる。君も一度どうだい?」
「そんな面倒臭いもんに付き合ってられるか!」
「何事も経験だよ、鋼の」
ということでもう一カ所ミス発見。訂正追加。
きゅ、と手にしたペンで一文刎ねられるのを見下ろして、エドワードはただでさえ下が
っていた気合いとやる気を完全に何処かにかっ飛ばした。やってられるかチキショウ。
ごとん、と机に伏せてしまった子供の旋毛を見下ろして、男も一つ大きく溜め息をつい
たようだった。
・・・その様が非常にイヤミで気に触る。見えないけど。
ついでに何か見せ物を見るような目でチラチラとこっち見てくる軍人たちもだいぶ気に
入らない。

「…大体、何でこんな所で書かなきゃいけないんだよ!」

バネ人形よろしく一挙動で身体を跳ね上げて、子供はバン、と大きく天版をしならせる
勢いで机を叩いた。が、机を取り巻く大人達は全く気にした様子もなく。
しかも現在マンツーで交戦中なこの司令部の主は、更に笑顔を上乗せしただけだった。

「私の執務室の方が良かったかね?」
「絶ッッッ対ご免被る!」
「兄さん、ちょっともうその辺で…」
ムシの居所の悪い兄が机を叩くたび、代わりにアルフォンスはすいませんすいませんと
周りに頭を下げていたのだが。直属の上司のご登場にエキサイト中の兄のテンションは天
井知らずだ。流石にこれ以上はマズい、と仲裁に入るが聞いちゃいないっぽい。


しかもその上司は上司でまだまだ煽る気満々ぽい。ああ。


――――大将がキレたら取りあえず逃げよう。
アルの立ち位置からはたまたま正面に立っていたハボックと目が合ったが、彼の目は笑
いつつもマジメにそう語っていた。
いや、逃げた方が楽だけど。逃げたら逃げたで目敏い兄はまた怒りそうな気がする。

・・・そう、ここはまいどお馴染み東方司令部の司令室、なのだ。


作品名:Goodtime,Badtime 作家名:みとなんこ@紺