こるつと/カレーのはなし
「これでよくね?」(………なにかちがう、)ような気がしましたが、確かに、こうしないと材料が無駄になることは確かでした。そんなエコロジーに反すること、こるつにはできません。
「――ふん、」ありがとうも言わずに食べ始め ます。まったく…本当にお兄ちゃんに対する礼儀のなってない子です。ったく、しょうがねえなあ、と、それを苦笑するだけで窘めないお兄ちゃんもお兄ちゃんです。まったく、もう!
コーンの乗った、グリーンサラダとカレーと福神漬に、
「あ、」
忘れていたと、こるつ。台所へ。
「げっ、ちょ、やめろルッツ!」
お兄ちゃん慌ててそのあとを、
追いましたがさあ、止められたかどうか。
「あ、」
「あー…、」
カレーに、入れようと思って買った、ものを取り出そうとしたら目の前にあった、それは、
「…ぷりん?」
「……そ、デザートな、」
ちゃんと全部、たべおわったらなー、と、兄はさりげなく弟が目的のものを手にする前にその方を掴んでぐるり、と、食卓の方へ向けました。
ほら、わかったらさっさと食っちゃいな、兄はこるつの背中を後ろから押しながら言いました。はいはい。(まったく、この兄はいつまでもこう、少女趣味なのだから、)ぱすぱす、押されて歩きながら聞こえる兄のスリッパの音と、デザートを思いながらこるつはそう、考えました。
憎まれ口と呆れ顔と苦笑と、ぷんすか。
今日も兄弟は、せかいのどこかでなんとなく、そんなふうに暮らしています。
突然に始まった、カレーの話。
おしまい。
■Twitterで、
某最近いつにも増してこるっつさんの神であらせられる神に一方的に@を付け続けた約一時間。
申し訳なくてTLからは消去。
こっちに、サルベージ。140字縛りの1投稿を弄っていないのでちょっとぷつぷつしています。
まあこれもアジがあるといえば、ある。笑。
神の、『ご飯(^^)v カレー(^^)v こるっつは星の王子様だぬ』とのPOSTに勝手に踊らされて。
…私は踊り過ぎである。
作品名:こるつと/カレーのはなし 作家名:榊@スパークG51b