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至近邂逅のストリートファイター

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スー○ーストリートファイター4という格闘ゲームを知っているか? 

 知らなければそれでいい。もし知っているのならどうにかして忘れるのだ。脳内のキャラクター表を破砕しろ。相関図を一刻も早く白紙にするんだっ。

 もしス○スト4という存在を知らなければ、あの惨事は回避できたのかもしれないのだから。

 俺は迂闊だった。

 好きで口走った訳じゃない。

 似ていたんだ。本当に酷似していたんだ。

 藁にもすがる心境だったんだよ。

 些細な事に感化されるのは日常的によくあることだ。

 事の始まりは些細な事だった。

 あの時もそうだった。

 場所は未来ガジェット研究所の談話室、時間は昼下がり。

 まゆり、ダル、紅莉栖とありふれたメンバーが雁首を揃えていた。

 うごめく雲に覆われた荒天だった。

 今思えば、あの天気は俺の未来を暗示していたのかもしれない。

┌─────────────┐
│至近邂逅のストリートファイター│
└─────────────┘

「それではこれより、円卓会議を開始する!」
「は~い、トゥットルー♪」
「マンドクセ」
「私さぁ、これから海馬データの洗い出しをしないといけないのよね」
「言うまでもないことだが後にしろ。会議の方が重要度が高い」
「いちいち尊大なのよね。それに何度も言うようだが円卓なんてここには無い。アンダスタン?」
「助手よ。その議題はもう飽きた」
「私だってこの展開に飽きたわよ! 助手じゃないって言っとろーが!」

『『スー○ーストリートファイター4、本日発売!』』
「ほよ? なにこのテレビCM?」
「まゆ氏はス○スト4、知らないのかお?」
「知らないよ~」
「対戦ゲームの大御所カ○コンが重い腰あげて続編作ったんだお。今日がその発売日で業界は朝からその話題で持ちきりなんだお」
「橋田、解説台詞乙」
「そうなんだね~ まゆしぃはちぃ~っとも知らなかったよ~」

『『俺より強い奴が呼んでいる!』』
「ダルはやってるのか?」
「いや、対戦格闘は興味ないし」
「でもやったら強そうだな」
「フェイリスたん使えるならやってるけどお。フヒヒ」
「自重しろ、HENTAI」

『『しょうりゅうけん! たつまきせんぷうきゃく!』』
「キャラクター表あるか?」
「印刷すれば」
「頼むダル」
「なにするの~?」
「ラボメンに照らし合わせる。なにか発見があるかもしれん」
「要するに議題はなにも無いんだな」
「これは……そう、まゆりの為だ。助手は分かっとらんな」
「わぁい、コスの参考にするんだね、ありがとオカリン~!」
「変なところで機転が利くのね、あんたって」
「できたお」
「よし、広げろ」

「じゃまゆしぃはだぁれ?」
「いきなり難問だな」
「えっと3に出てくるエレ○ってキャラ? 天然だお」
「天然は天然だが、これって自然の子だぞ」

「じゃフェイリスたんはどれだお?」
「これも難しいな」
「あっこれはどお~? 神○かりんちゃん? かわいい~!」
「イマイチだな。猫だけにフェリ○アあたりでどうだ」
「オカリン、それ別ゲーだお。わざとやってるっしょ?」

「えーっと桐生氏はロ○ズかヴァイパ○?」
「ダルよ、どこ見てる?」
「ばいん、ばいーん」
「なるほど。着眼点は胸の大きさのみ、か」
「もうやだ、このHENTAIども」

「じゃ綯ちゃんは~?」
「動く小動物はこいつだ。キャミ○。飛びかかるの大好きだしな」

「さっきからさっぱりわからんぞー。暇だー」
「じゃ助手はどれだろうな?」
「チ○ンリー」
「ダル即答かよ」
「だって黒ストッキングだし、ツンデレだし」
「どれ?」
「これだお」
「おっ結構かわいいな」
「そりゃそうだお。ヒロインだし」
「見る目があるな! 設定はどうなってる? ふむふむ主人公を追ってきた中国娘?」
「コス似合いそうだね~」
「い、言っておくけどコスプレには興味ないからね。まゆり」
「え~クリスちゃんだったらぜったいかわいいと思うけどなぁ」
「そ、そお? べっ別にあなたに会いに日本くんだりまで来た訳じゃないんだからっ! 勘違いするなよっ! こんな感じ?」
「ノリノリだな、助手よ」

「じゃダルくん?」
「エド○ンド本多か、ル○ファスだろうな」
「デブキャラばっかじゃん! せめてナ○シュを加えろお!」
「メガネしか合ってないし。橋田にイケメンなんてダメ。却下」
「くそう、イケメンなんて許さない、絶対にだ!」

「じゃあ、るかくん?」
「考えるまでもない。バル○グ。だが男だ」

『『スー○ーストリートファイター4、本日発売!』』
「おいおい何回目のCMだ?」
「オカリン遅れてるお。インターネットもス○スト4の広告だらけだお」

『『俺より強い奴が呼んでいる!』』
「ね、ね、ところでオカリンは誰なの~?」

『『しょうりゅうけん!』』
「俺か? 俺は決まっているだろう……フゥーハハハ!」
「あ~! この相手の人、綯ちゃんのお父さんにそっくりだね~!」

『『たつまきせんぷうきゃく!』』
「竜巻っていえば本当に竜巻でも起きそうな天気だな」
「ほんと、真っ暗だよね~ 地球さんはどうしちゃったんだろうね?」

『スーざざざざざストざざざざ4ざざざざ』
「ほよよ? テレビの調子が?」
「ちっまたかよ、オンボロが……ダル出番だ」
「okie dokie」



∩ ∩ divergence 1.04859657 (O)SHMKUFA NO1 ∩ ∩

「恨むなよ」

 吹き込む風が生暖かい。

 外は嵐だ。

 光と地響きの間隔が短い。近いうちに落雷があるだろう。

 急がねばならない。

 吹きすさぶ風が岡部倫太郎の白衣を一段とはためかす。

「おまえの運命はシュタインズゲートの選択により既に決まっていた」

 踵を鳴らし腕を組む。無精髭を撫で上げきりりと顔を引き締めた。

「ゆっくり眠ってくれ」

 見事な熱演だった。決まったな。これで相手が格闘ゲームの屈強なラスボスだったら、さぞかし爽快で気持ちが良いことだろう。

 しかし現状、その相手とは壊れたブラウン管テレビだったりする。

 コレの意味するところは──

 空しい。それだけ。

 しゅたっ、と手を上げ、

「じゃそゆことで……って、はうっ!?」

 その場を立ち去ろうとした倫太郎だが、胸を逸らしてつま先立ちされる事を余儀なくされた。

 襟を捕まれ引き寄せられたのだ。

「ああ? なに言ってんだ? またお得意の中二病かぁ?」
 
 眼前には血走った目をぎょろつかせる、スキンヘッドの男性がいた。

 鼻下から顎にかけて髭をたくわえている。ぱっと見た目は老けて見えるが、驚くなかれ、これで32歳というのだから空恐ろしい。見た目と年齢はいかに比例しないかという論文が書けそうだ。

 ここは秋葉原駅から20分ほどにあるビルの中だ。