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SSやオフ再録

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行事:V.D



ティル・ナギの場合

ナギ:あの、ティル、その、これ、俺作ってみたんだ・・・。なんかほんとは女の子がする事らしいからちょっと抵抗あったんだけど・・・。でも俺ティルのこと好きだから・・・。

ティル:ありがとう、嬉しいよ。・・・でも、これ、何・・・?

ナギ:え?何って、まんじゅうだけど・・・、何で?

ティル:えーと、バレンタインって、確かチョコレートを送るんじゃなかったかな?

ナギ:えっ!?そうなの?うわっ、ごめーん。えー、そうなんだー。実はさー俺バレンタインって知らなくって・・・。テッドさんやカイトさんに聞いたんだよ。テッドさんが言うにはどうも好きな人に、まあ普通は女の子が何かを贈り物としてあげる日だって・・・。何かって何?って聞いたら、“大切なもの”だけど自分で考えてみろって言うからさー、考えてみたんだけど分かんなくてさー。

ティル:・・・(テッド・・・。多分僕の為にそう言ってくれたんだろうな・・・。でもナギだからね。何か、じゃなくてこう、はっきり言ってくれたほうが嬉しかったな・・・自分をって・・・)。

ナギ:でね、カイトさんに会った時に分かるか聞いてみたんだ。そしたら首を傾げたあと、手をこうポンってして、まんじゅうって言ったから・・・。

ティル:・・・ああ、カイトなら、ね・・・。ふふ・・・そう、か。

ナギ:わーん、ほんとごめん。それによく考えたらティル甘いもの、食べないよねー?

ティル:いや、でも気持ちが嬉しいから。ありがとう、ナギ。

ナギ:・・・そっか。バレンタインって、好きっていう気持ちを伝える日、なんだねー。

ティル:ああ、そうだね・・・・?・・・!?

ナギ:えへっ。大好きだよ、ティル

ナギにいきなりキスされ思いがけないことに硬直するティル。内心では小躍りどころか大舞踏会が開催されるくらいの喜びようだった。



リオ・ナユの場合

リオ:なんでいきなり酒?

ナユ:えーと、その、世間では今日はバレンタイン・デーらしいから・・・その、あなた、チョコとか甘いもの食べないし・・・。

リオ:ああ、これ、バレンタインなんだ?へえ、やっぱり貴様は僕の事好きなんだねえ?

ナユ:う・・・。で、いるんですか、いらないんですか!?

リオ:へえ、いい酒だね?勿論いただくよ?ちょっと、どこ行く訳?

ナユ:渡したから出て行くだけですけど?自分の部屋に帰るんですよ。

リオ:貴様は愛想ないね?いいからそこに座って酌でもしなよ。ほら、貴様も飲めば?

ナユ:・・・僕は酒が飲めないの知ってるくせに。

リオ:ふふ・・・いいじゃない、少しくらい?ほら、これくらいなら飲めるでしょ?

ナユ:はあ・・・。?で、あなたは何してるんです?なぜ急に部屋をかたしてるんです?別に散らかってるわけでもないのに?

リオ:やっぱり壊したりするのは嫌だしね?それに動きやすいようにしておきたいし?

ナユ:は?相変わらず分からない人ですね・・・。とりあえずこれ飲んだら僕はもう戻りますよ。明日もはやいですし・・・。・・・・う・・・。


ナユが飲むとリオはニッコリした。ナユが真っ赤になる。

リオ:じゃ、まずはやりあおうか?無手でね?その後は別の意味でやりあうつもりだけどね?


次の日ナユはリオの部屋で目が覚めた。
二日酔いだとしても頭ではなくなぜか体中が痛い。
しかも自分もリオも素っ裸で自分にいたっては体中キスマークだらけで・・・
まったく記憶のないだけに恐怖したナユの絶叫がその日の朝も響き渡った。



朱璃・翆の場合

朱璃:翆さあーん、はい、これ。渾身のチョコケーキだよーう?

翆:・・・だからその喋り方やめてくれ・・・。

朱璃:えー?だってバレンタインだし、何か可愛く渡した方が気分でんじゃん。ほら、食べてよ。すっげ旨いから。

翆:・・・うん、ありがとう・・・。うん、美味しい。ごめん、朱璃。僕、何にも用意してないんだ。その、今までそんな行事したことなくって・・・。

朱璃:やだなー、いーんだって。あなたはそんなの気にするなよ。

翆:朱璃・・・。

朱璃:・・・だって俺はチョコの代わりにあなたをいただくからさあ?

翆:・・・朱璃・・・。

朱璃:今日はバレンタインだし、特別バージョンで楽しんじゃおうって思ってさあ、ほら、ケーキ作る時、大量にチョコ溶かしてきたんだよねー。

翆:・・・何の為に・・・?まさか・・・

朱璃:あは。そのまさかね。

翆:ちょ、こら、止め、ちょ・・・

朱璃:ほらほら抵抗しても無駄だよー?さあ、それも脱いでー。じゃあ、塗ろっかなー。

翆:あ、ちょっと、やだ・・・や・・・

朱璃:翆ったらこんな刷毛でも感じんのな。でもどうせなら俺で感じてねー?うわっ甘っ。

翆:やあっ・・・ちょ・・・あ・・・


ーその後

朱璃:ねえー?そんな怒んないでよー?

翆:・・・別に怒って、ない・・・。

朱璃:じゃあどうし・・・ああ、もう翆さんかっわいーい。今更そんなに恥ずかしがってるなんてっ。ほら、もう顔上げてよー?ちゃんと洗えないでしょう?チョコは油分だからねー。舐めたくらいじゃすっきり落ちないでしょ?

翆:う・・・。おい・・・誰も入ってこない・・・?

朱璃:大丈夫だってー。人払い済みだから。ここまでも誰も会わなかっただろ?ほら、翆、ちょっとここ洗えてないから。

翆:僕自分で洗うから、もういいって・・・。ちょ、どこ触って・・・ちょっ

朱璃:だってほら、こーゆーとこも洗っておかないとね?あれえ翆さんったら、どうしたのかなあ?

翆:や・・・あ・・・

朱璃:・・・じゃあ、第二弾って事でっ

翆:あーっもうっ。あ、や・・・

作品名:SSやオフ再録 作家名:かなみ